2024年9月20日(金)《GB》
《俺は全てをパリィするが面白かった。最後の最後まで勘違いをしている主人公が爽快でした。続編求》
【戦士鍛錬場:富田 正継・原田 祐一・大塚 陽菜・黒瀬 舞人・澤口 恭平・財津 彩斗】
「パリィ!」
「うん、悪くない」
大声を出した富田 正継に剣を払われた原田 祐一が納得の言葉を漏らした。ここは午前中の戦士鍛錬場。本日もたくさんの戦士が鍛錬を行っている。黒髪アッカーマン部隊と冒険者のひとりごと部隊のメンバーたちは朝から一緒に鍛錬を行っている。現在は富田と原田が模擬戦を行っており、大塚 陽菜が冒険者部隊の3人を指導している。夏アニメの“俺は全てを【パリィ】する”が、最終話の12話の放送を終えて、無事に終了となった。内容的に非常に面白かったこともあり、冒険者の中でもファンが多い。特に富田はこのアニメを非常に気に入っており、開始当初からパリィを実際に戦闘に使えないかを模索してきたのだ。そして今、原田相手にパリィを繰り出すと、なかなかの評価を下してもらえたのである。パリィというのは敵が攻撃してきた際に、その攻撃を払う行為である。すなわち基本的には防御行為にあたり、もしこれが確立すれば現在の防御手段である“避ける”“喰らう”“受ける“”切り返す“の4パターンに新たに加わる防御手段となるのである。また、富田は柱なので、”避ける“”喰らう“”受ける“の防御を使い分けており、これにパリィが加われば4つの防御を使用する新たな柱となるのである。ちなみにもう一つの防御手段である”切り返す“は歴代戦士の中でも使用できるのは前田 法重ただ1人であり、今までに挑戦した者はいるが、誰も習得できずに諦めているのである。
「舞人!俺もやっみたいから相手して」
こう言いながら澤口 恭平が剣を構える。それに黒瀬 舞人は少し面倒くさそうな表情を浮かべたが、仕方なく相手をすることにする。そして2人相対した後、剣で攻撃をしてみた。
「パリィ!痛!」
大声で叫びながら払った澤口の剣は空を切り、黒瀬の攻撃をもろに喰らってしまった。パリィが見た目以上に難しいことがわかり、澤口はパリィ習得を諦めて、自分の型の鍛錬を継続するのであった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?