1996年8月16日(金)《BN》
【熊大迷宮:ガンマ団最強の男部隊】
「冒険者達よ、また昔の幼き頃に戻ってともに遊ぼうぞ」
こう言葉を述べながら0忍は少しずつ消滅していく。それをみて坂上 文雄、小野塚 克久、江戸 磨美の3人は大きく息を吐いた。ここは熊大迷宮。ガンマ団最強の男部隊は本日も地下8階を訪れてボスである0忍戦を行っている。現在本日2戦目であり、たった今0忍を倒し切ったところである。戦士3人はお互いを見つめるも、特に大きなダメージは喰らっていないようだ。こうなるといよいよクリアが現実的になってくるのである。
「お疲れー。物質回収します」
いつものように軽快に寺島 峻が物質回収に向かい、それとすれ違いながら僧侶の堀池 恵利奈の場所まで移動し、回復を依頼する。
「じゃあ磨美からおいでー」
まず江戸を呼び寄せて回復を始める。回復を待っている間、坂上と小野塚は滝川 成子と他愛のない話をしているようだ。
「次はじゃあ坂上さん」
次に坂上の回復を始める。順番に特に他意はないし、後でも先でも別に変わりがないので順番については誰も気にしてはいない。
「お待たせしました。小野塚くん」
最後に小野塚を読んで回復を始める。その最中に寺島が物質回収を終えて戻ってきたので、回復が終わるとすぐに次戦に入れる状況となった。
「終わりました」
回復が終わったことを堀池が報告し、戦士3人は軽く体を動かし、戦闘に向けて気合を入れ始める。そして坂上の指示で小野塚がカエルの彫像に向かい、0忍を出現させる。
「たとえ天と地が逆となっても己の道は変えぬ」
まだ0忍は戦闘を望んでいるようであり、戦士3人は気合を入れてこれに対峙する。そして程なく0忍を倒すことに成功するが、先ほどよりもダメージも喰らっておらず、倒せた時間も大幅に短縮できている。この後はいつものように物質回収と回復を行い、小野塚が再度カエルの彫像を移動させる。
「もはやこの顔を仮面で覆う必要もあるまい」
ついに0忍がこの言葉を発して戦闘することなく消滅する。これで地下8階はクリアとなり、地下9階に降りる権利を手に入れたのであった。
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