2024年9月27日（金）《GB》

《自民党の総裁が決まりましたね。政治的な話はしたくないので感想はノーコメントです》
【本田邸：本田　仁・本田　芳江・本田　明梨・本田　隆】
「自民党の総裁決まったみたいだね」
　スマホの画面を眺めつつリビングに入ってきた本田　明梨がこのように言葉を発した。ここは本田邸。夕食前の時間であり、家族全員がそれぞれ夕食を作ったり、お風呂に入ったりしている。そんな中、お風呂から上がったばかりの明梨のスマホの画面に自民党総裁が石破さんに決まったとの情報が出てきたので、その結果を知ることができたのである。
「そうやな。高市さんと決選投票やったらしい」
　多少総裁選が気になっていたらしく、投票の推移を調べていた本田　仁が返事を返す。1回目の投票では高市さんが1位で石破さんが2位、そして決選投票で石破さんが逆転して総裁に決定したのである。これでこの後首班指名を経て岸田さんの次の首相になることが決まったのである。
「石破さんどうなんだろうね」
「まあ俺たちにはあんまり関係ないけどな」
　素朴な明梨の質問に本田は軽く返事を返す。冒険者組織は特例地域として約35年間にさまざまな権利を授受している。それによって黒髪地区はある種の自治権らしきものまで有しており、財政的にも豊かなので、首相が変わることによる影響を何か受けると言うことは考えづらい。もし公約の中に冒険者組織の今後についての内容が含まれていたとするならばそれは問題であるが、今回の候補者の公約の中に冒険者組織に関する内容は全くなかったのである。
「何か難しい話をしてるわね。ご飯できたから隆読んできて」
「はーい」
　夕食の準備が終わった本田　芳江が声をかけてきたので明梨は自分の部屋にいる本田　隆を呼びにいく。そして全員が揃ったところで本日の夕食を頂くことにしたのであった