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1998年7月16日(木)

【熊大第3迷宮:絶対運命黙示録部隊】
「これで後は南西部だけだな」
 マップに記入しながらマッピング担当の島津 亮二がこう言葉を発した。ここは熊大第3迷宮地下1階。本日も絶対運命黙示録部隊は地下1階の探索を行なっている。神殿部分のマップもだいぶん埋まって来ており、北東部、北西部、南東部については完全なマップが作成できている。残るエリアは南西部だけという状況になっているのだ。
「では南西部に入ろうかな。飯島さんよろしく」
 隊長の井上 貴志がこう述べたので、飯島 志保は軽く頷き、目の前の扉を調べる。扉には罠はかかっていないが、扉の奥に亜獣が5体いるようである。それを聞いて井上は栗原 慎に目配せし、栗原が扉を蹴破った。扉の奥には2体のアラビア戦士と、3体の砂スライムが存在している。
「催眠」
 島津が催眠の呪文を唱え、アラビア戦士2体は眠りについた。砂スライムは戦士の敵ではないので、簡単に倒すことができ、そのまま眠っているアラビア戦士も殲滅した。
「物質回収します」
 こう言いながら飯島が物質の回収を始める。特にダメージを喰らうこともなかったので、現在の状況を整理する。扉の奥はまっすぐな通路となっており、暫く進むと左に曲がっている。また、その手前の左側に扉が存在している。部隊は飯島の回収が終わるのを待って探索を再開する。まずは少し進んで左側にある扉を飯島が調べるが、罠がかかっており開けることが出来ないようだ。仕方なく先に進み、通路を左に曲がる。通路は突き当たっており、左側に扉が存在していた。この扉は開けることが出来るようであり、蹴破って侵入する。亜獣が数体存在していたが、簡単に殲滅する。この場所は多少広い部屋のようになっており、扉が2つ存在している。1つの扉は開けることが出来たが奥に何もなく、もう一つの扉は開けることが出来なかった。ここまで確認出来たので、本日は戻りつつ何度か亜獣と戦闘を行い、本日の探索を終えることにした。

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