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1996年8月22日(木)《BN》

【熊大迷宮:いつかは最強いつでも最強部隊】
「扉の奥に亜獣4匹です」
 扉を調べた宮本 紳の言葉を聞いて、前村 亮二が扉を勢いよく蹴破り、部屋の中に侵入した。ここは熊大迷宮。いつかは最強いつでも最強部隊は先々週の探索で地下2階の天才をクリアしており、先週のお盆休みを挟んで、本日から地下3階探索を開始している。階段を降りて地下3階の雰囲気に驚くという一連のお約束の流れも終わっており、地下3階での初戦闘を行うべく、階段から降りてすぐ南に進んだ場所にある扉を宮本が調べたのである。
「問題なし」
 中に存在する亜獣を見て、藤井 淳紀が言葉を発する。中には戦士が3体と僧侶が1体存在していた。もちろん地下2階の戦士や僧侶より多少強くなっているとはいえ、この亜獣編成で手こずる部隊ではないのである。全く苦戦することもなく、亜獣4体を消滅させ、戦闘は終了した。
「物質回収します」
 意外と簡単に戦闘が終わったことに満足げな宮本が物質回収に向かい、それとすれ違いながら戦士3人は部隊の場所まで移動する。特にダメージも喰らっていないので、鹿本 芽衣の回復の不要のようだ。
「楽勝でしたな」
「油断は禁物よ」
 思わず発した前村の言葉を聞いて、真面目な表情で福永 菜月が注意の言葉をかける。初めての地下3階の戦闘が結構簡単に終わったこともあり、これが油断に繋がるのが良くないと考えているのだ。特に地下3階には本鬼という非常に強い亜獣も存在すると聞いているので、油断が全滅につながりかねないのである。そうこうしているうちに宮本が物質回収から戻ってきたので、これを確認した藤井は部隊のメンバーに探索の継続を告げる。そして、自分を先頭にこの部屋から退出し、別の亜獣を探しに移動を開始したのであった。

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