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2024年5月25日(土)《GB》

《生まれ変わるか転生して女の子だったらパジャマパーティーやってみたい。楽しそうなイメージ》
【富田邸:富田 水無・有村 藤花・高村 莉糸・結城 香澄】
「じゃあ今日は父さんも兄さんもいないから女子会楽しみましょう」
 すでにパジャマ姿でビール缶を手に持っている富田 水無がこのように口にし、それを聞いてそれぞれ持っているアルコール缶を上にあげた。ここは富田邸。本日有村 藤花、高村 莉糸、結城 香澄は富田の家で女子会をしようと集まって来ている。すでに全員パジャマ姿であり、お酒を飲みつつ、そのままおやすみする準備も万端である。
「それにしても富田さんの家って喫茶店とゲーセンだったんですね。知らなかったです」
 すこし興奮した様子で高村が言葉を発する。冒険者組織周辺はnote記事のネタ探しにいろいろとうろついていたので、ここに喫茶店とゲーセンがあるのは知っていたが、それが富田の家だとは知らなかったのである。これは一つネタが出来たと思わずニンマリする。
「水無だけじゃないぞ。富田家は家族全員冒険者だからな」
「父さんと母さんはもちろん引退しているけどね」
 おそらく喜ぶであろう追加情報を有村が口にし、それに富田がフォローを入れる。同じ魔術師なので、富田の姉である富田 穂樽のことは知っていたが、他の家族も冒険者だとは思ってもおらず少し興奮気味の高村である。
「ところで香澄は何で水無さん知ってるの?」
 自分は同じ魔術師であり、有村は大学の同期である。それに対して結城は僧侶であり、学年も1つ下なので富田と知り合う理由が特にないと高村は感じたのだ。
「えっと、私が高校生までお世話になってた人が、水無さんのお父さんと親友らしくて、それで熊本に出てきたらこの店に挨拶するように言われたんです。その時に店に水無さんがいたので、それから仲良くさせてもらってます」
 出来るだけわかりやすく結城が説明する。この説明で疑問が解決した高村は納得した表情を浮かべ、缶に入った液体を一気に口に運び、次の缶に手を伸ばした。この後は富田の父親、母親、兄についての話となり、それが終わった後は富田が大好きな水曜どうでしょうの対決列島を見ながら、異性の話などで盛り上がるのであった。

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