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1996年4月2日(火)《BN》

【熊大迷宮:>>1さん部隊】
「ブッチャーと一番相性がいいのは桜ちゃんみたいだね~。」
 ブッチャーの素早い攻撃を全て避けきった後、一突きで勝負を終わらせた飯島 桜を後ろで見ながら宮崎 桃はこう口にした。>>1さん部隊の戦士3人はそれぞれ戦い方が違う。相手の攻撃をうまくくらい、敵に隙が出来たところで必殺の一撃を加える戦法の大島 清吾、基本は避ける人だが、それよりも手数の多さで相手を圧倒する宮崎、そして、まさに神業ディフェンスのごとく相手の攻撃をかわす飯島。まさに3者3様である。ここで出現するブッチャーは攻撃力は低いが、攻撃の精度と攻撃速度が速いので、完全回避系の飯島に軍配があがるようである。
「相性がいいというか、もしよけ損なってもダメージが低いのがわかってるから、気が楽なんですよね。もし、ブッチャーの攻撃力がもう少し大きかったらこうはいかないです」
「・・・」
 宮崎の質問に飯島が答えたが、それを聞いた大島は少し考え込んでいた。
「清吾、どうした?」
 森下 翼が声をかけると、大島はなんでもないようなそぶりをみせ、かえるの置物へと向かい、マーフィーを出現させる。
「君が大島くんかね~・・・さあかかってきなさい。」
「・・・」
 大島は無言のまま剣を構えマーフィーへと向かい、そして、自らは攻撃することなく、マーフィーの攻撃をくらい続けている。
「・・・」
 まだ何かを考えていた。しかし大島の思考はまとまらず、結論を出すにはいたらなかった。そして大島の剣が一閃した。
「あ・・・あべし!!」
 マーフィーは大島の一撃によって粉砕、大島は振り返って、飯島 藍に回復を頼んだ。

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