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1999年5月21日(金)

【僧侶鍛錬場:宮崎 藍・鹿本 芽衣・太田 香澄・金尾 秀文・大畠 究】
「えっと、今後皆さんは先輩について鍛錬を行うことになります。誰がどの師匠につくかは来週までに決めておきますので楽しみに待っていてくださいね」
 僧侶らしい柔らかい笑顔を受けべながら宮崎 藍が20期の僧侶たちに説明を行った。ここは午前中の僧侶鍛錬場。本日もたくさんの僧侶が鍛錬を行っている。新人たちも少しずつ鍛錬場に馴染んできており、緊張感もだいぶん無くなってきている。そこで今後の鍛錬の方向性について宮崎が説明したのだ。僧侶に限らず、戦士以外の3職種は師匠制度を行っており、ベテランの僧侶に新人の僧侶2名がついて一緒に鍛錬を行っている。現在は18期と19期の僧侶たちが先輩たちの弟子として日々一緒に鍛錬を行っており、今回20期の僧侶が入ってきたので、18期の僧侶たちは独り立ちすることになる。
「とりあえず現在の師匠を紹介しておきますかね。師匠の皆さーん。ちょっといいですかー」
 鍛錬場内に宮崎の叫び声が響く。これを聞いて、各所で鍛錬を行っていた師匠たちが集合してくる。
「どうした?」
「いや、20期のメンバーに紹介しておこうと思って」
 駆けつけてすぐに疑問を呈した鹿本 芽衣に宮崎は軽く返事を返す。これを聞いて集まった師匠たちは状況を理解したようだ。
「では私から。私は宮崎 藍です。13期生で部隊は >>1さん部隊になります。双子の姉が戦士にいて、同じ部隊で探索しています」
 このように話した後、宮崎は頭をペコリと下げる。20期生たちは拍手を送りつつ、次の師匠に視線を向ける。
「お疲れ様です。鹿本 芽衣と言います。藍ちゃんと同じ13期生で、部隊名はいつかは最強いつでも最強部隊です。一緒に頑張りましょう」
 明るいテンションで鹿本が挨拶し、再度拍手の音に包まれる。この後、次々と挨拶が進んでいく。
「太田 香澄といいます。前のお二方より少し後の15期生で、部隊名は華撃団Ⅲ部隊です。私もまだまだなので、一緒に成長しましょう」
「えっと、金尾 秀文です。15期で部隊は人類保管計画部隊です。楽しく鍛錬がモットーですのでよろしくお願いします」
「大畠 究です。自分も15期です。黄金勇者部隊所属になります。鍛えて強くなるがモットーです。よろしくです」
 師匠5人の挨拶が終わり、この後は18期と19期の弟子たちも一緒に時間まで合同鍛錬を行うことになった。ちなみに現在僧侶の師匠たちが属する部隊は月曜日から木曜日の間で探索を行っているので、金曜日である本日は師匠全員が集合していたのである。

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