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1999年4月7日(水)

【熊大第2迷宮:>>1さん部隊】
「もうしばらく地下1階をうろうろするか、地下2階に降りるかの選択だね」
 地下1階のボス部屋で、隊長の森下 翼が隊員たちにこう話しかけた。ここは熊大第2迷宮。>>1さん部隊は本日も地下1階を訪れ、現在はボス部屋で、一旦話し合いを行っている。先ほど地下1階のボスである孤独なるものと戦い、細川 舞美の呪文の力であっけなく倒すことに成功している。そこで地下2階に降りることが出来るようにはなったが、どうするかを話し合っているのだ。
「はいはーい、私は降りたいですー」
 元気に右手を大きく上げて宮崎 桃がまず口を開き、それを見て軽くため息をつきながら次に宮崎 藍が発言する。
「私はどちらでも良いです。影響が大きいのは戦士と罠解除士だと思うので、決めて良いですよ」
「私も同意です」
 藍の発言を聞いて、細川 舞美も特に意見がないことを告げる。
「清吾と飯島さんはどう?」
 視線を2人に向けて森下が質問する。
「俺はもう地下1階はいいかな」
「私も降りるの方が良いかもです」
 この2人の意見を聞いて、森下は結論を発表する。
「良し、じゃあ地下2階探索に入るか。でも今日はもうTNT厳しいんだよね?」
「そうですね。先ほどのボスにあらかた撃ってしまいましたので」
 攻撃魔法の残数が少ないことを細川に確認し、森下は次回の探索から地下2階に降りることを決め、本日はこれにて探索を終了することにしたのである。

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