2024年5月15日（水）《GB》

《最近少しが風が強いです。5月は毎年体調悪いけど風のせいかな。風が吹けば医者が儲かる》

【花畑公園：前田　梨奈・大塚　彩菜・本田　明梨】
「ちょっと風が強いかな」
「でも気持ちが良い天気だよね」
　袋からハンバーガーを取り出しながら前田　梨奈が発した言葉に、本田　明梨が返事を返した。ここはお昼過ぎの『花畑公園』。いつものようにぼーっとしている人や横になっている人が何人かいらっしゃるようである。この公園には完全に固定のコンクリート製のベンチがあるが、それ以外にも木製のベンチや横になることができる屋根付きの木製正方形のスペースがある。これらは季節によってあったりなかったりするが、その規則性は良くわからない。煉獄さーん部隊の3人は本日午前中は探索を行い、探索終了後に街に遊びに出ることにした。昼食を食べていなかったので『サクラマチ』でバスを降りるとすぐに何を食べるかを話し合う。いろいろと食べる店はあるが、公園でのんびりと何か食べたいという話になり、『マクドナルド』で食べものを購入して『花畑公園』へやってきたのである。
「いただきまーす」
　照り焼きマックバーガーを手に大きな声で言葉を発した大塚　梨奈が食べ始める。その後、前田と本田も購入したハンバーガーを食べ始めた。
　ニャー
「あ、またいた」
　前回来た時にも寄ってきた猫が今日も声を上げながら近づいてきた。多少警戒はしているようであるが、結構近くまで近寄ってきて座り、何やら鳴き声を上げている。
「何かあげるものないかな」
「あげて良いものがわからない」
　可愛い猫を見つめながら発した前田の言葉に、本田がスマホで情報を調べながら返事を返す。人間が食べれるものは猫も食べて良いわけではなく、猫にとっては体に良くない食べ物も存在する。食べ物をあげるのは簡単なのだが、それで猫が体を壊したら元も子もないのである。
「今食べてる物の中にはないかな」
「あ、私カロリーメイト持ってる。これ少しだったら大丈夫だったはず」
　こう言って大塚がバッグの中からカロリーメイトバニラ味を取り出して、そのひとかけらを猫の前に置いてあげる。すると猫は警戒しながらもそれを食べて、そのあとはどこかへと消えていったのである。猫の姿に癒された3人はのんびりとランチを済ませた後で、『サクラマチ』をしばらくぶらついたのである。