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1999年11月22日(月)

【AXIS:富田 穂樽・大塚 瀬名・村川 梨花・桑野 絵梨花・大塚 まこと・村川 静音・桑野 真智子・富田 さやか】
「こんにちわー。あ、ママだ」
 入り口から入ってきた桑野 絵梨花が元気な叫び声をあげた。ここはゲーム&喫茶『AXIS』喫茶部。16時過ぎの時間であり、店内は客も少なく落ち着いた雰囲気である。現在店内のキッズスペースには富田 穂樽と大塚 瀬名、村川 梨花が遊んでおり、それを見ながらテーブル席に大塚 まこと、村川 静音、桑野 真智子が座っている。そこに学校帰りの絵梨花がやってきたのである。ちなみに今日このメンバーが集まっているのは特に何かあるわけではなく、たまたま自然に集まったものだ。
「絵梨花おかえり。ジュース飲む?」
 こう真智子が話しかけると大きく首を縦に振ったので、オレンジジュースを注文した。そして絵梨花はキッズスペースに穂樽達がいるのに気づいて自分もキッズスペースに走っていった。
「絵梨花ちゃん大きくなりましたよね」
「もう小4だからね」
 久しぶりに絵梨花を見た鈴音が思わず言葉を漏らし、それに真智子が返事を返す。小学校の女の子は成長が早いので、しばらく会わないと大きくなったと感じるものである。しかも絵梨花は一般的な小学4年生の女の子よりも体が大きく、身長は145センチほどあり、体格も少しふっくらしているのでより大きく見えるのである。
「はい、オレンジジュースです」
「絵梨花、ジュース来たよー」
 注文のオレンジジュースを富田 さやかが運んできたので、真智子がキッズスペースに向けて声をかける。すると絵梨花がドタドタと走ってきて、ジュースの前の椅子に座って飲み始めた。
「おいしー」
 満面の笑みを浮かべて絵梨花が叫ぶ。そして一気にジュースを飲み干して、またキッズスペースへと戻っていった。
「じゃあそろそろ私は帰ろうかな。梨花ー帰るよー」
 こう言いながら立ち上がった静音がキッズスペースに声をかけると、それに気づいた梨花がみんなのバイバイした後で歩いてくる。そして静音の手を握って一緒に店を出ていった。この後しばらく時間が過ぎた後で桑野親子が退店し、その後で大塚親子と穂樽が一緒に店から出ていく。何か急に静かになった店内の雰囲気に少し安心したさやかは大きく息を吐いて、キッズスペースとテーブルの掃除を行ったのであった。

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