統合デザイン学科公募推薦レポ 2023

  1. 前提として

  2. その学科のオタクになれ

  3. オープンキャンパス

  4. サマースクール

  5. ポートフォリオ

  6. 志望理由書

  7. 試験一日目

  8. 試験二日目

  9. 終わりに

前提として

私立中学卒業し、マレーシアに移住。インターナショナルスクールで3年間過ごし日本へ帰国。日本の高校でも一学年落として高校二年生として編入。

その高校で午前に共通科目を学び、午後に美術デザインコースとして美術専門学校で美術について学ぶ。高校二年の春、初めてデッサンをした。

志望理由
高二の十一月辺り、
アクリル絵の具を初めて触りデザイン系が合ってると認識した。
それから、様々なデザイン分野に触れることができる「統合デザイン学科」と「基礎デザイン学科」に憧れを持つようになった。

十二月頭、
家からキャンパスの距離、学科の雰囲気、卒業生の卒制など総合的に考え、統合デザイン学科を第一志望しようと決めた。それと同時に、公募推薦を狙うことにした。

その学科のオタクになれ

その後、統合デザイン学科の四年間の流れ、授業内容、教授、准教授について作品や考え方など徹底的に調べ上げた。

一人で上野毛キャンパスの見学を予約して行くこともあった。校内には入れたけど校舎内には入れなくて、まだ工事中の幕で覆われていたCubeの周り三周した。流石に自分何やってんだろうとは思った。
八王子キャンパスとは全く違うが、この部分は参考にしなくても良い気がする。

展示会にたくさん行く

デザインに関する展示会に積極的に行った。おすすめは銀座一周
私はアートディレクションに興味があったので、実際にその仕事を行なっている方の作品展示を見に行った。キャプションを読むことで、どうしてこのデザインになったのか理由を知れたりするのですごく参考になる。個人おすすめ❗️


オープンキャンパス

統合デザイン学科は、一階が二年生から各プロジェクトの展示、二階が一年生の展示になっている。
一年生のところを重心に見ていき、気になった作品や自分も作ってみたいと思った作品はどの授業で行なわれていたのかなど気にしながら見て周る。
この時、振り返られるように写真をたくさん撮っておくこと
❗️
志望理由書が書きやすくなるから❗️❗️

その他にも、
現役統デ生から推薦について質問、アドバイスを頂いたり、
直接、先生と話し、ポートフォリオに載せる予定の作品を見せ、意見を貰った
→デザイナーって細かいところまでこだわるんだなと初めて知って、デザインって難しいと感じるようなまあまあな言われようだった笑
けど、直接アドバイス貰える貴重な機会なので、この機会を逃さないで作品を持っていった方がいい❗️


サマースクール

昨年は統合デザイン学科が主催するオンラインサマースクールの募集があり勿論応募した。
想定の二倍でその中から選ばせてもらったと聞いた時は、もう公募推薦の”予選”を勝ち抜いた気分だった。

夏休みの終わり頃、三日間のサマースクールが始まった。
この時は、
『「もし自分がある物になってしまったとしたら、どうやって前に進むことができるのか」物の特性や役割から動き方を想像し、コマ撮りアニメーションによって表現する。』という課題を行なった。
サマースクールの担当教員である菅先生から、デザインに対する考え方を具体的に説明を受け、より自分に合ってる、この学科に入りたいと思うようになった。
そのほかにも、先輩への質問会に参加したり、校舎内をzoom上で案内して頂いた。
最終日には課題に対して作った作品のプレゼンテーションする。深澤学科長から柴田教授など豪華陣がプレゼンを聞き、グループ毎にフィードバックを。私の作品を見て好印象なコメント、総評でも例に上げてくれて受験に対するモチベーションが上がった。

今思えば、普段のインターフェイスの授業を簡単にぎゅっと簡単にまとめた感じがする。今年も開催するのか分からないけど開催したらぜひ申し込んでほしい❗️


ポートフォリオ

以前、今までポートフォリオの中で一番印象的だったものはあるかと先生に伺ったところ
「今まで美術に触れたことがなくて部活一本だった人が提出してたポートフォリオ。五作品全部表彰状だった。」

流石に私はそれほどの功績を持っていなかったので、
他の高校や予備校だとできない、自分にしか作れないオリジナリティのある作品を載せようと考えた。

1. 自作の和紙の特徴を活かした名刺
2. 実際に日本とマレーシアに住んでみなければ分からない違いを製本
3. サマースクールで作ったコマ撮りアニメーション
4. 一番気に入っている平面構成
5. 二画面使った平面構成

結果的に平面構成二つ載せてしまったが、作品順、紙面レイアウトは自由なので個人的にそこでカバーできていると思ってる多分❗️

志望理由書

これもポートフォリオと同じように人それぞれだと思うので、
私はどのような構成で書いたのか参考程度にしてもらえると嬉しいです❗️

デザインに触れ、将来やりたいことへの変換
→デザインに触れたきっかけ、そこから何を学び、将来どう繋げていきたいと思ったのか

入学してから何を学び、何を身に付けたいか
→様々なデザイン分野を横断的に学ぶのはカリキュラム的に当たり前なので、その中でどのようなことを身に付けたいのか科目名を挙げながら具体的に書けるといい。なので、シラバス見ながら進めることをオススメする❗️

試験一日目

持ち物の確認は何度もした。
会場へ着くと食堂へ案内され時間になるまで待機。その後、試験室へ。
席に着くと目の前に用意されたのは、赤黒青の三色のペン、大きなメモ用白紙とプレゼン用の紙。
プレゼン用の紙に関しては、多めに配られているので間違えても書き直せるので安心して欲しい❗️

試験開始


1. 題名
2. 問題点
3. 問題解決方法
4. その方法の効果
5. まとめ
という流れを決めていたので、大きなメモ用紙にレイアウトを考えながら、二時間ほど案出しに時間をかけ、問題文、条件に合っているかを熟考。

その後四十五分程使い、見やすいように文字は少なくイラスト重視にプレゼンの紙に書き上げた。
残り十五分でプレゼンの時になんて言うか、どういう質問が来るのかを考えた。

一日目の終了後、プレゼンはもう変えられない、終わってしまったという喪失感。あとはプレゼン面接でどう伝えるか帰りの電車で泣きそうになりながら考えた。

その日の夜、自分のメモを頼りにもう一度A4の紙に書き写し、時間を測りながらプレゼン練習を何度もした。


試験二日目


会場入りし、昨日の席に座る。
プレゼン面接は3ブロックに分かれるようで、1〜12, 13〜25, 26〜38などの分け方だった。
待機中は電子機器は使えず、ポートフォリオに乗せた自分の作品やプレゼンテーションのメモ書きを見ていた。
この時、私は志望理由書を持っていなかったがコピーを持って行くのもアリだと思う
いよいよ自分の番、寒い廊下で椅子に座り、前の人がマイクを使ってプレゼンしているのがかすかに聞こえてくる。
寒さからなのか緊張からなのか震えながら前のストーブに温まりながら待つ。
目の前の階段から急に鳩が飛んでくるハプニングもありつつ廊下で待っていると、一つ前の人が教室から出てきた。
次私の番か、と心の準備をしていると教室からちょっと五分くらい休憩と深澤直人学科長と尊敬している菅准教授が出てきて身が縮むのを感じた。
これからこの二人に対してプレゼンをするんだと緊張が倍増した。

お二人が戻り再開、プレゼン面接へ。

プレゼンのモニターと目の前のパソコンの操作方法、マイクを使いながらと説明され開始。
おそらく五分おきかのタイミングでチーンとなる設定になっているのでそれを目安に進めていく。
緊張で口がパサパサだった。全てが咄嗟で自分が何を言っているのかわからなかったが、深澤学科長は椅子にもたりかかりながら、菅准教授はタブレット端末で志望理由書やポートフォリオをみながら聞いていた。
私のプレゼンが終わると、質疑応答に入る。

発言、書いている内容様々な角度から鋭い質問が入る。
しかし、失言だけはダメ。

正直に考えていた内容を伝える。嘘の考えてもいない内容を言ってしまうとまた鋭い質問をされる為、自分の発言に責任を持った方が良い

その後、自分がプレゼンで考えていた他の案を聞かれたり、その思いついた理由、プレゼンからポートフォリオにつながる質問を聞かれて終了。

ヤケクソでポケットに隠し持っていた名刺を渡そうとしたら要らないと言われて絶望した。
前の人が台本や作品を持って行ってたからと言って自分も持って行った私が悪かった。コレで心が折れた。親、先生、身の回りの応援してくれた友達に「落ちました。ごめんなさい。」と謝ろうと心に決めた。

親によると、私の表情とプレゼンの話で負のオーラが酷かったらしい。


終わりに

正直、入学して実感したのは、受験期の第一志望の学科を目指して必死だった頃が一番楽しかったこと。合格がゴールじゃなくて、入学してからがスタートなんだと自覚させられた。

これを読んだ受験生の皆さん、統合デザイン学科は本当にいいところです。
デザインとは何を指しているのか、デザインとの向き合い方など。いかに自分が真摯に愛情を持てないくらい適当なデザインをしていたんだと自覚できます。また、他の人と比べて自分を卑下するよりも吸収することが大切なんだなと思えます。この統合デザイン学科に入学してから、三ヶ月過ごしただけでもこのようなことが学べて、人間的にも成長できます。
本当に今までの高校生活とは全く違います。世界が広がります。

このレポを読んでいる方はきっと着々と受験の準備を進めている筈です。
真似をするかは自由ですが、レポの全てはただの合格者の一例です。
自分を信じて、応援してます。

もし提出したポートフォリオが見たい、授業内容を教えてほしいなど質問があれば気軽にご相談ください❗️DMお待ちしております。
Twitter @0818_06





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