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英語学習小中学生は主語と動詞がわかっていないという戦慄の事実

英語の日本語との一番の違いは、
主語+動詞の並び順であること!
ゴリッゴリの文法イングリッシュを中学1年生からはじめた私には、
一番初めにならう基本中の基本。
ところが、今、主語?動詞って…?と、ポカンとした顔する、
小学生どころか中学生、さらには高校生がワンサカいることに恐怖心を抱いています。

ずいぶん前の話です。私の英語教室に通うTくん6年生。長文を読んでも聞いても理解はバッチリ!かっこよく英語でプレゼンすることも得意!単語も書ける!
じゃ、試しに!と、中一の中間テスト過去問をやらせてみたらなんと!
こんな感じの回答だったんです。カッコ内がTくんの回答。

問1 次の英語を日本語になおしましょう
① I(自分)  ② you  (相手) ③ he( 男子)

なんかヤダ!!!!!イヤですよね!
感覚としては間違ってない!でもやっぱり、テストででたら、
I(私は)you(あなたは、あなたたちは) he(彼は)、
※youは目的格ならあなたを、あなたたちを)
って書かなきゃ、先生としては〇はあげられないですよね?

というわけで、英検3級程度の実力のある子が中学のテストに対応できない!という恐怖であわてて日本語訳を確認しました。

それ以来、うちの英語教室では、オールイングリッシュの授業をしながら、長期休みに文法講座を開いて、昔ながらの1文ずつきっちり日本語にする練習の時間をとっています。
ちなみに、1つの単語に対して、ピッタリの日本語を頭の中から引っ張り出す作業というのは、国語の能力を爆上げしてくれますから一石二鳥です。
適格で美しい日本語に訳せた時の喜びってヤバいです。

主語と動詞がわかっていなかった戦慄の事実

文法講座を開くようになって、子供たちが主語や述語動詞について理解していなかったことに戦慄しました。

6年生になっても、主語+動詞(述語動詞)がなんのことかはっきり説明できない。
小学生ならともかく、中学生でも、いや、高校生でも、説明できない子が本当に多いんです。

学力がかなり高い6年生でも、主語や動詞についての理解があいまいです。

え、なんでだ?と調べてみたら、
主語や動詞については、小学校2年生の国語でならっただけの子がほとんどだった、ということがわかりました。
中学受験をする子でないと、あえて小学生のうちにやる内容ではないんですね。

それでは、なぜ親世代の私たちはこんなにも主語、動詞、という概念がしっかりしているのでしょう。そして、市販のテキストを作る人たち(親世代)も、主語や動詞、と言った言葉を、わかっていることが当然のように使用しているのでしょうか。

それは、私たち親世代は、主語や動詞、という言葉を、ゴリッゴリの文法英語によってたたきこまれてるからなんです。
国語で習ったから、ではなかったんですよ。
英文法で、中学1年の最初に基本中の基本として、主語と動詞についてめちゃくちゃ意識したからこそ、
主語と動詞の認識がこれほどはっきりしているんです。

英語と日本語の語順が違うことは、中学1年生の初めに、
「いいかあ~よくきけ~!」と英語の先生にしっかりと日本語で説明されることです。
私たちは、おおおおお~!へんな語順だ!
「私は、好きです、野球が!」
「これは、です、ペン!」

という感じで、語順の違いをハッキリと日本語で理解します。
英文法のおかげで主語と動詞(正確には述語動詞)を意識し、結果的に日本語での主語と述語の関係がよりハッキリとなったわけです。

でも、今の英語の授業では、1文1文をしっかりと日本語訳するようなことはしません。単語の意味をサラッとやるくらいでしょう。
中学の授業はオールイングリッシュの授業が基本ですので、
教科書の内容は、大意をつかめればOK。
学ぶ内容は多岐にわたり、教科書の内容だけでなく、即興性をもったやりとりや自分で原稿を作ってプレゼンする力を養う時間もあります。

文法や日本語訳にとらわれず、コミュニケーションの道具として使いこなしていこう!という熱意が授業からはヒシヒシと伝わってきます。
でも一方で、その学習方法で英語を使えるレベルまでもっていくには圧倒的に時間が足らないです。

定期テストの内容では、細かな英文法や単語の読み書きまでもとめられるため、結局、授業でやらない分、文法や単語を自分でやるしかない。どんなにかっこよくプレゼンなどができても、文法や単語をやらなきゃテストで点数をとることができないです。
というわけで、学校でやってくれない文法や単語のために、結局子供たちは塾通いが必須になるという悲劇。説明も、

教育指導要領はダメ?

今の英語教育はダメ、なんて1ミリも思っていないです。

使うための英語を学ぼうというのはすごく大切なこと。
以下、今の英語指導の良いところをお伝えします。

良くなったこと
★小学校3年生から週1時間の英語学習があり、また、小さいころから習う子も多いので、圧倒的に英語にふれあう機会が増えた!
★たくさんの量にふれて英語になれることを目標にしているので、わからなくても口に出してみよう!という雰囲気があって素晴らしい!
★たくさんの量にふれることにより、あいまいさに耐える力がついて、退位を把握する力がついている!
★発音の良い子も多いので、キチンと発音しても、「ガイジーン」などとからかわれることがない!⇒私世代あるある(笑)

ここが問題

では次に問題点をあげます。
★オールイングリッシュの授業により、基本的な文法や単語の説明が不十分
★学校の授業でのあいまいさをカバーするため、自習や塾でのフォローが必要。
★英語で英語を考える、ということをめざすには、授業数が足りない。
★英語が得意な子と苦手な子の二極化がすすみ差がひらく

小学校の頃から英語にたくさんふれてきた子は、下地がしっかりあるので、中学でのテストで求められる模範解答にすぐ対応していくでしょう。
中学に入ったら、heは「彼は」って答えないとバツになるんだな!と気が付きます。
でも、もし英語にそれほどふれてこなくて、かつ、お勉強があまり得意な子ではなかったら?
オールイングリッシュの中学授業で、あいまいさに耐える、というよりは、
チンプンカン。それでも、プレゼンなどができれば授業自体はなんとかのりきれる。中学英語ってこんなもんかあ~と思っていたら、初めての中間テストで玉砕、という流れになっちゃうんです。

どうしたら中学英語にこまらないようになるの?

丸腰で中学生になっちゃった!オールイングリッシュの授業で、何がわからないのかもわからない!

この章では、中学生が必ずやるべき勉強法についてお伝えします。

授業に積極的に参加!


まず、大前提として、中学校での英語の授業を楽しんで積極的に参加をする、ということです。
なぜなら、積極的に英語でコミュニケーションを取ろうとすること自体が重要な評価対象になっているからです。
先生や友達が英語でいうことに積極的に笑ってあげたり、一言でもよいので英語で返す、というのは人間としても大切なことかなと思います。

これだけ言えればこまらないQ&Aをストック

感想や気持ちを英語で答える、というときは、なにもむずかしいことを言う
必要ないです。
ほんとのことなんて言わなくていい。英語で言えることをエクササイズとしていうだけで充分です。
なので、すぐに返せる言葉をストックしておきましょう。

I'm happy.
I'm good.
I like it.
I don't like it.
It's cute.
It's nice.
It's wonderful.
It's delicious.
It's not good.

ひとまず肯定的な文を言えるようにしておいて、
否定的な意見を言うときには、notを言えればオッケーです。

自分が何かを質問しなきゃいけないときのために、
Do you like cats?
What sports do you like?
などの簡単な質問をいくつか用意しておくのもよいですね!
ALTの先生にいきなりなんでもいいから質問して、とムチャブリされることって結構あります。

もし担任の先生が英語の先生で、生活ノートなどの提出があるならチャンス!1行でもよいので簡単な英語日記をつける、日付だけは英語で書いてみる、なんていうのも良いですね!

スト対策として勉強すべきこと

中学生が試験でテストの点数をとる、ということを考えると、以下のことが重要です。

※教科書に希望者のみ購入するCDが付いてくることが多いですが、このCDは購入することをオススメします。教科書の内容をCDで必ず音としてチェックしてください。

①単語チェック
教科書にでてくる単語は、すべてが試験範囲です。教科書の隅から隅までやりましょう。音と意味をチェックし、スペルを覚えます。
②本文を暗記するほど音読
音読はすべての基本。かっこよく、主語と動詞を意識してよんでみましょう。
③音読と並行して最低限の文法をチェック
ワークなどで英文法や問題の解きかたにもなれましょう。
しっかり音読や単語のチェックをしたあとにワークをやることをおすすめします。理解のモレがないかをチェックできます。

④教科書の本文の日本語訳を英語になおせるように。

ここまでやれば、80点以下になることはないでしょう。

こちらのステップをふむことをお勧めします。

以上、中学英語では基本的な文法が抜け落ちてる可能性があること。
現在の小学校英語、中学校英語の現状。
中学英語でやるべきテスト準備などについて言お伝えしました。
ここまでお読みいただき有難うございました。

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