化学メーカーとしての日本フィルコンの最近の動向

 今月はじめに業績予想を上方修正した日本フィルコンは創業100年を超える老舗企業ですが、化学メーカーとしての側面はあまり知られていないのではないでしょうか。

好調な化学商品

 当社は半導体製造向けのレチクルというウェハに回路を転写するのに使われるガラス製の工業用製品を販売しています。加えて、レチクルとウェハを固定して露光する装置のマスクアライナーを販売しています。半導体における露光過程に必要な工業用品を一括して提供できているのが強みと言えるでしょう。
 今回の業績予想修正ではどうやらこの電子材料、フォトマスク系の事業の需要がAI需要などによって底堅く、売上が好調だったことに起因するようです。一株あたりの純利益予想は22.88円に上方修正されましたがPERは21.7倍(執筆時点)とまだまだ割高ではある状況なので注意が必要でしょう。営業利益率は2.8%予想です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?