路地裏のバケモノ

「はぁ…」
僕は今とても機嫌が悪い。
特にさっきまでは普通だったが、この路地裏に入るときは機嫌が悪い。
1週間に一度この路地裏に入らないといけない。
けれど相手にはそれに気づかれたくないので、なるべく笑顔を保つ。
常に週一回行かないといけないこっちの身のことも考えてほしい。

そしてやっぱり怪しまれる。
後ろからついてくるよね。
なんとか撒こうとするが、今日は上手く行かない。
仕方が無いので諦めた。
奴のところに行き、カバンを下ろす。
そうするとやっぱり声をかけてきた。
「ねぇ君何してるの?」
「はぁ…」
逃げてしまった。
全く…
「なんですか?(ふてぶてしく)」
やっぱりだ、やっぱり警察官だ。
「怪しいものとか持ってない?」
「持ってないですよ」
「持ち物検査とかda」
「はいどうぞ💢」
「なんでそんなに怒ってるの?💦」
「あなた達のせいで逃げちゃったじゃないですか💢」
「逃げたって?」
「…ですよ」
警官がカバンを調べてる。
だからここは嫌なのに。
早く家に勧誘できないかな。
カバンの中には猫じゃらしやカリカリ、爪とぎが入っていた…

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