オーバードーズ

俺はいつもギャンブルに浸っている。
親の金に手を出した事もある。
そんな俺は、日常生活でもギリギリを攻める。
ギリギリまで引き付ける事が大好きなんだ。
やめようにもやめられない。
ただ日常生活で毎回ギリギリを攻めると、他人に被害が出てしまう。
なので、パチンコや競馬に行けない時に、法定速度ギリギリまでスピードを出したり逆にギリギリまでスピードを落としたり、料理も焦げるか焦げないかのギリギリを攻める遊びもしている。
これでも、パチンコに行けない時の薬的な感覚だった。
だがある時、パチンコでハズレて親から縁を切られ、会社がいきなり倒産をすると言う最大のピンチが来た。
アパートを追い出された。
そこで俺の歯車が狂った。
ジリ貧の生活でもはや車中泊が普通になってきた。
とても楽しい。
これ以上無い快楽。
死のギリギリに立っている。
それが俺を奮い立たせる。
全てにおいてギリギリを攻めてきた。
この山道だって、ほrーーーーーーーー



ある夏の日の山の中。
崖の下から車が上がる。
動くかどうか怪しいほど痩せ細った死体が乗っていた……。

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