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すっとばしていた心の在処

鬱病になって回復に至るまで、薬以外に絶対に手放してはいけない気持ちがある。
とか言って、ここに気づくまで、物凄い時間がかかってしまったのが現実だ。
感謝の気持ちを実感する事。
元々、残念な事に自分にはここが足りなかったのかも知れない。

自分が生まれたことへの感謝。
産んだのは親。親への感謝。

夢を追い掛けようが、敷かれたレールを歩こうが、ここに気づいた者の勝ちという感じだ。

前からマインドフルネス、瞑想をYouTubeと一緒に毎朝10分行うのが習慣になっている。
脳とか心のメンテナンスみたいなつもりで始めたこの習慣で、私の気持ちが劇的に変化した。

その中の一つの、感謝で心を満たす幸せの瞑想とかいう10分間の瞑想は欠かさないようにしている。
実は、この瞑想を初めてやった時、私は物凄い不快感というか、気分が悪くなったのだ。
なんせ長年、心にダメージを受けた気になっていると、その分意固地になる。
いつの間にか素直に「感謝」の心なんてイメージ出来ない自分に初めて気づいて、これは何とかしなきゃ!と、自分で思った。

何が異常だったかというと、感謝と言われて思い浮かぶのは、私にとっては必ず祖母の存在だった。そんなの当たり前すぎて考えもしなくなって大分経っていたんだろう。
そのYouTubeで流れる感謝という言葉で祖母をイメージしようとしても、イライラして仕方なくなってしまい、疲れて爆睡してしまった。
情けなかった。
その時、これが今の私の病気だ。と、確信した。

今の世の中は便利になって、スマホで本当に沢山のことが出来る。
おかげで、マインドフルネスを家でもどこでもいつでも出来る。こんな時代でよかったと思った。
毎朝、感謝の気持ちに浸った後、充実した心で、外出する。

祖母と過ごした幸せな思い出も、可愛いペットとの幸せも、自分が産まれなければ有り得ない事で、親の存在があってこその事だ。
きっと、あまりに当たり前すぎて、沢山の言葉や、上辺の服に、大切な自分という者は埋もれてしまって小さくなりすぎて、自分にだけ見えなくなってしまっていたんだろう。
そんな状態で、親に自分なりの正論を突きつけてみても、何も対等に穏便に話せずモヤモヤで終わってしまった、他人には聞かせたくない沢山の口ゲンカ(笑)。
そんなものが浄化されていく感覚を覚え出した。

苦労って人それぞれだと思うけど、本当に一見1人に見えても、1人で乗り越えるなんて不可能なもの。私は、病気との格闘なんて1人きりだなんて思い込んでいたところがあった。
苦しむのは自分だけど治る事を願う人間が周りにいる事をきちんと考えた事があっただろうか、と思う。

自分の生い立ちを振り返ってみた。病気になった時は本当に消えたかった。
ただ、産まれなければよかったと思った事はない。私は、親から産まれて、祖母に出会った。

ただ、正直に言って、私は自分の努力や考えだけでは、こんな事にすら素直になれない所に至ってしまっていた。
だからこそ、一瞬でも忘れないようにする為の毎日の心掛けとして瞑想を取り入れている。

難しく考える必要もない、当たり前のもの。だからこそ、無くしやすいもの。
お互い近くにいようが、遠くにいようが、自分の中には存在する。
絶対消してはいけない、ロウソクの火みたいな道標のような気持ちだ。

少しずつ、本当に気持ちや脳が黒から白へなっていくような感覚を得られる。
産まれた事に感謝していられる事や、産んでくれた親への感謝の気持ちの実感は、私の中では光みたいなもので言葉に出来るものじゃない。マインドフルネスでは、そういう感覚が得られる。

こういうふうに自分が変わってきて何が違うかというと、出会う人に対して、自分の許容範囲みたいなものが自然に広がる事。徐々に気持ち的にプラスの関係が構築されるので、自然にストレスが減る。

こういう試行錯誤をしていて思うようになってきた。自分の世界というのは、自分の気持ち次第だという感覚。
例えば、私の知っている限りの祖母の苦労だらけの人生は、当の本人は心底ゆったり笑い飛ばしてたんだろうな、というか。私はそういう光景を見て育ったので、祖母は感謝というものを知っていたんだろう、みたいな。

なんだか長いトンネルの先に光が見えてきた気のするような感覚を味わっている。
本当に自分に満足するには、親に感謝する以外ない。
私は、YouTubeでそれに気付いた。
私は長年病気と付き合ってきて、もちろん、悪い思い出も沢山ある。
ただ、そんなものは思い出す価値はないものだ。もっと早くに少しでもYouTubeにハマっていればよかった(笑)。
自分の人生が気持ち次第なら、自分の気持ちなんて、自分でいいように変えてしまえばいい。
何でもいいから自分に合った方法で、自分が生まれた事と、親に感謝していればいいのだ。

ここまで読んで頂きありがとうございました♪



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