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頼りたい

しっかり者であるのが人生で褒められてきたことだった。
頼りにされることが多く、頼ったことは少ない。

ここへきて弱点。
年を重ねて自分ではできないことが多くなっていく。
人に頼らなくてはいけない場面が多くなっている。
いまはぎりぎり自分でどうにかしようと頑張っているがおそらくいつか限界が来る。

悩みも打ち明けられない。
今までは母にしていた。
母も年を取りアドバイスがとんちんかんでイライラしてしまう。そんな感情になるのが嫌で話をしにくい。
そして何よりも彼女の精神を悪化しないようにしなくてはならない。
母に話すと彼女に筒抜けになってしまう。だから会話の内容を選んでいる。

自分の病気が発覚。入院ともなれば彼女はパニックになる。言えない。
家のトラブル。相談したいが、隣人のせいなど思い込みをしてきそうで、言えない。

つらいな。

少しいる友人や同僚に小出しに話しはしている。
私のことをすべて知っている友人はいない。少しずつそれぞれ言っていないことがある。家族系のことはこの人、お金系のことはこの人、と分けて話している。
友人たちにも人生があり、邪魔をしてはいけないなと思うと話もしにくい。
話をして返ってきた反応でむかついてしまうこともある。そうすると友人のことをむかつくと思わないように最初から話をしなければいいのだと考えてしまう。
今回の病気の件を同僚に少し話した。心配してくれて翌日も声をかけてくれたが、「なんでそうなったんだっけ?」と私が決死の思いで打ち明けた内容を忘れていた。悲しかった。気にかけてくれることはありがたいのに。もう話すのをやめようと思ってしまった。

まだ私を頼ってくれている人もいる。
でも今は自分のことでいっぱいいっぱい。
昔はそれでも期待に応えようとしていたが自分が壊れていくので、何か相談したい雰囲気を感じ取ったが今回は突き放してしまった。それに対しても懺悔の気持ちでいっぱいだ。

できることはできるし、できないことはできない。
だれも私の人生を生きてはくれないから自分中心で考えるようにする。

頼りになって、共感してくれる人が欲しい。
だから自分が人に対してはそうなりたいと思っているのかな。

どうやったら人に頼ることができるんだろう。
それができるようにならないとこれからの人生さらに暗雲。

将来に不安しかないけれど、多分明日も生きています