仕事ってなんだっけ2
大学の親友と話した。
彼は地方で教員をしている。
地元を愛すタイプの人間だ。
「俺はここから動かない」という、強い意志を感じる
プロスポーツ選手を目指す彼と話したとき
もそうだが、彼らと話す時自分の人生の分岐ルートを見るような気持ちになる。
もし、部活を引退しても続けていたら。
もし、地元に帰って教員になっていたら。
二つとも選択肢にはあった。
今選んだ選択肢に後悔があるわけではないが少し覗いてみたくなる。
教員になった彼だが、楽しんでいたのは意外だった。休みは少ないが、特に問題なくやれてるらしい。強がりかもしれないけど。
安心だ。羨ましいではなく、なんか安心だ。すこし感情移入しすぎかもしれないが、私みたいに斜めから見て不貞腐れないかと、想像していた。
道徳の成績をつけているという、神の所業にも似た業務が面白すぎるという話で盛り上がった。
キャリアについても、話したがもちろん彼は口を出してくるような人間ではない。
ただ、自分の気持ちに嘘をついた判断はきっと彼は嫌いだ。「好きならそれに全て突っ込めよ。できないなら嘘だろ」そう言ってるように感じる。
特段新しい気づきを得た生産性が高い話をしたわけじゃないが、頭が整理された。
エリートおじさんと話した
彼は東大卒業後、GAFAMを渡り歩いてきた中学生が考えたような経歴の人だ。
東京に住んでいる親戚は少ないためか、月一くらいのペースでご飯に誘われる。
「最近仕事どうですか。」
いつものように始まった。そしてまた気がつけばキャリアの話だ。そこからは何を話していたか覚えていない。
この人も、30歳までに1000万は稼がなきゃねというタイプだ。
流石にうんざりしてきたので、今度からはお断りしようと思う。
キャリアの話をする人は会社にも多くいる。でも、その人たちが目指している人がこのような人であるのであれば、23歳の私はついていく先輩を選ばなきゃいけない。
営業のスキルがあーだこうだいう人に限って人の話を聞こうとしない。自分の話したいことだけ、自分の正解の話ばかりする。
コミュニケーションってそうじゃないだろ。仕事を通して学ぶことってそんなことじゃないだろ。と私は思う。
彼らが仕事から学んでいるのは、お金の稼ぎ方と、仕事で成果を上げる方法だけに見える。それが彼らのいう"成長"だ。
そこから実現する未来って、ただのお金持ってるキモいジジイじゃねえか!しかも、成功体験があればあるほど、若者に語り散らかすタイプの!
そして、親戚のおじさんがその未来を実演してくれている。学びでしかない。これは、間違いなく今後の人生に生きる。
とはいえ、「お金じゃない」は極論で、困らない収入と、自分の価値観の落とし所を見つけなければならない。
彼らに、「ほらね?」と言われないためなら努力できる。自分の人生は自分で決める。あと少しだけ黙っててほしい。
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