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多摩川の生き物とヒト その158 番外                               自宅から山の鼻まで    ”23/9/25

尾瀬を訪れるのは4年前(2019年)、前の職場で行って以来だった。今回はOSさんの遺稿集の原稿を執筆していただいたお礼と報告を戸倉在中のHさんにする事で、尾瀬を訪れた。。
尾瀬の玄関口、戸倉に着き、シャトルバスに乗り換え、鳩待峠へ。ある程度、人数が集まれば、タクシーのように時刻に関係なく、出るようだ。他の登山者の方と乗り合いしたので、早く、峠に着いた。
峠では何か、新しい施設が作られていた。尾瀬はまだまだ、開発志向が続いている。平日にも関わらず、多くの人がいた。

鳩待峠で,何を作っているのか。観光客や登山者の減少でやっと、オーバーツーリズムも終息しつつあるが、そして、もう開発はいらない。
キノコも多い。
キオン。高山にも生え、高山の方は背が低くなる。
複線の木道を快適に行く。
小さな沢もある。今は多くの沢で、飲めない。
至仏山に見守られている。

峠を下っていく。至仏山が傍らに見える。木道では、下りの部分ではゴムが敷かれ、至りつくせりだった。きれいな沢をいくつか渡り、飲むのを禁止する小さな沢もあった。ミズバショウが見え、ミズナラやダケカンバ等の深い森を進む。本当に良い場所だと思う。

カニコウモリ。カニの甲羅みたいな葉から。
ダケカンバ林。林床にオオカメノキなどが茂る夏緑広葉樹林が広がっている。
夏緑広葉樹林の代表、ブナ。
ミズナラ。ブナとともに、夏緑樹林を構成する。
クロベ。


ネズコとも言われる。
葉はヒノキみたい。
至仏山が近づくと、山の鼻が近い。

川上川の先で、林道の整備工事が行われていた。東電からの依頼の工事だった。東電の手にかかると木道がよく、整備されるのだろう。小屋が見えてきたら、山の鼻だった。

川上川。
本当に親切な距離標。
木道のそばに置かれる木道の材料。
多くはヘリコプターで運ばれる。この道は東電の管轄のせいか、良く、整備されている。
ゆっくり、工事現場や森などを見つつ進む。ただ歩くのはもったいない。
矢車みたいなヤグルマソウ。
ブナの芽生え。これから100年かけて、大きくなる。
川の手前では湿原がある。
クマに食べられたミズバショウ。
カヤツリグサ科。
ヤマトリカブト。いわゆる、附子(ぶす)の毒。
マルバダケブキ。もう、実を着けている。

時間に余裕があったので、至仏山の麓の植物見本園を一周した。秋の装いで、リンドウが咲き、イワショウブの紅葉がきれいだった。

至仏山の麓では湿原が広がる。
至仏山入り口。上り専用になっている。
素敵な湿原が広がる、植物見本園。
イワショウブ。紅葉が始まっている。
ヤマトリカブト。きれいだが、毒がある。変異も多い。
エゾリンドウ。
日が差すと、花が咲く。
ウメバチソウ。
ウメバチソウ。湿地に多い。
ミヤマアキノキリンソウ。
サギスゲもある。
ヒツジグサ。未の刻、つまり、午後2時頃に咲くという事から。
アケボノソウ。もう、花は終わっていた。
ヤマハハコ。エーデルワイスのよう。
ズミか。
尾瀬に行こうと言っていたOSさんも連れて行った。紙に書いた戒名だが。

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