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多摩川の生き物とヒト その157 水系 府中郷土の森付近護岸工事下見23/10/4

府中郷土の森先で護岸工事が行われるとの連絡が入り、下見に行く。涼しくなり、走りやすくなった。また、追い風や下り勾配になっている事もあり、快調に走る。
府中郷土の森観光物産館でナシは無いかと捜したが、文字通り、ナシ。

巻雲などの雲が出てきて、秋らしい。
ソメイヨシノなどのサクラは夏の暑さや日照りによって、葉を落としていた。
サクラなどはこれから、温暖化により、育つのが難しくなるだろう。


郷土の森から多摩川に出る。目の前の川辺では以前、親水護岸を作ったのか、その名残の大きな石がある。親水護岸よりも先に玉砂利を埋め込んだ昔の護岸が作られていた事が分かった。すでに、樹々は赤いテープを着けられ、伐採の用意が出来ていた。

武蔵野線橋脚上流の府中市の郷土の森公園サッカー場。目の前に河原が広がっている。
サッカー場の小道を進むと、このような川原に出る。対岸は狛江市などの焼却炉がある多摩川衛生組合や南多摩水再生センター。
大丸堰下の用水路。
用水路脇の河原。武蔵野線に貨物が走っている。EH500とタキ100の石油貨物列車。
ヤハズソウが生えている。その栄養を取ろうと、アメリカネナシカズラが覆いかぶさる。
途中にはカワラケツメイがあった。このような荒れ地を好む。

図面を見ると、工事用道路がサッカー場脇から南武線鉄橋付近まで伸びている。ここに何かがあると思い、下流へと引き返す。緊急河川敷道路の橋が架かる用水路を渡り、サッカー場脇の小道を通ると、川原に出た。河原を見ていくと、カワラケツメイがあった。カワラノギクがありそうな一段上がった小段に上がると、ケツメイやカワラサイコは無かったが、ヤハズソウが生え、網のようにアメリカネナシカズラが覆っているのもあった。再び、バーベキュー場の端を進む。緊急河川道路はこのバーベキュー場付近からサッカー場を回り込み、堤防へと続いている。工事用道路はこの道路を活用すればいいと思った。
そこで、この河原とケツメイ、そして緊急河川敷道路の活用を訴えることにする。

サッカー場脇からの河原。
キクイモ。栽培され、根が売られている。
メドハギ。このような川原に多い。
ヤハズソウ。川原などによく生えている。

さらに、上流に行き、親水護岸跡や旧堤防を通り、小段から川に向かう。昨年(2022年)野火が出た所を通る。この先にはヤハズソウやメドハギがあり、以前、下見に行った時、カワラケツメイもあった。そこで、ケツメイを捜したが、見つからず。でも、この辺は良い河原なので保全を要望するつもりである。

小段の樹林地。ここもすべて、木を伐採する。
元親水護岸の跡。
ワンドになっていて、石を敷き詰めてある。
中洲。ここまでは工事は及ばないと思う。
このシダレヤナギも伐採される。目の前はワンドになっている。
小段から入った草原。ここが昨年、野火が起きた場所。
シナダレスズメガヤが生えてきている。
この草原の先にはヤハズソウなどが生えている。


帰る時、夏に打ち合わせを行い、下見をした関戸橋下流がすでに工事が始まっていた。指摘した元公園の中央にある河原みたいな所はコーンで囲まれ、保護の対象になっていた。ヤブを切り開いて、工事用道路を作っていた。
エノコログサなどを撮りつつ、家に戻った。

大丸用水堰の改修の一環。左岸も工事を行う。
工事用道路。ヤブを切り開き、下流の堰工事現場に向けて作っている。
旧府中市の公園を利用。中央は河原みたいな場所。
河原植物が見つかったので、保護を行っている。
工事用道路の入り口。
美しいエノコログサ。昭島付近で。
コセンダングサ。
これが将来、絨毯や靴の中に入ったりするヒッツキ虫になる。

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