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多摩川の生き物とヒト その230 水系南六郷の工事について    ‘24/6/26

南六郷付近で川のしゅんせつが行われるそうである。この工事内容よりも工事前に調査を行ったかどうかなどを問うていた。それに関しての回答。
先にY氏が京急橋梁付近にあるタコノアシの生息地を見に行ったが、すでに排水路が干上がり、乾いていてタコノアシは無かったそうである。
六郷橋の中間に関係者3名。工事の概要の説明を受ける。干潟を壊すのではなく、干潟を復活させるとの事だった。勾配を緩くし、土砂を溜まりやすくする。また、堤防に近い干潟やアシ原は絶滅危惧種ヒヌマイトトンボなどがいるので、残すとの事。これらの説明を聞いて一安心する。

六郷橋左岸の岸辺。石積の護岸で出来ている。
始まっている工事用の道路。
何箇所か、水たまりが出来ていた。
ガマなどが生え、良い感じ。
サンカクイ。大きなカヤツリグサの仲間。文字通り、茎が三角形。
メリケンガヤツリ。メリケンと言うように熱帯アメリカ原産の外来種。
葉がねじれているガマも生えている。
  トンボにとっては貴重な水たまり。

私としては六郷橋をくぐる工事用道路の脇に出来た水たまりの保全も要請した。また、干潟ができ、カニ達が生息してくるだろうのように、工事の前後にモニタリングが必要になってくるだろう。川の中央に干潟ができると思うので、近づけないが、現状を見つめ、行政や専門家等と協力し記録していきたい。
帰り、六郷水門まで歩く。途中、岸辺近くでは残る予定のアシ原や干潟が広がり、チゴガニなどがいる。ホームレスの方が多く、なかなか水辺に近づけないのが玉に瑕だが。
足元にはシロツメクサメリケンムグラなどが咲き誇り、外来種の天下となっている。

ハルシャクギクが道沿いに咲いている。
大田区側はアシが生え、干潟もある。
うっそうとしたアシ原。
アシ原の近くでは干潟もある。
チゴガニ。おそらく、エサを採っているので、はさみを振っているのだろう。チゴは稚児。
干潟やアシに生息するアシハラガニ
これから花を着けるホウキギク
干潟やアシ原は多くの野鳥がいたり、来る。カラスも。
河川敷に勝手に住む人もいる。この人達がいるので、水辺へ出られない所もある。
公園はシロツメグサの花盛り。
トウバナ。塔みたいだから。シソ科。
シロバナマンテマ。ナデシコ科。
対生し、ナデシコ科とわかる。
メリケンムグラ。アカネ科。
六郷水門。六郷用水の排水路。
排水口付近にはアシ原が広がる。
排水口付近はまた魚が多い。
干潟では魚を狙って、コサギが狩りに夢中。
水門近くで。カバキコマチグモの巣。おむすびみたいだが、卵があり、親クモがいる。噛まれると、痛いらしい。
六郷水門下流のアシ原。
土手などにはヘクソカズラが咲いている。白と赤のコントラストが良い。
六郷水門の説明。
レンガで被われている。

これらの自然をまとめて見つめ、保全していきたい。

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