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多摩川の生き物とヒト水系、その53  多摩川自然観察会風、六郷橋右岸、22/10/16 

多摩川の自然観察会風。六郷土手駅から六郷橋を渡り、右岸へ。味の素工場前を通り、大師橋へ。参加者7名。                  六郷橋のたもとで遅れてきたS氏と合流。橋のたもとでは自転車やランナー、さらに歩行者も加わり、ごった返している。原因は橋の近くで歩道が消え、下に降りるためである。歩道を高架にし、下からくる歩道に繋げたり、自転車専用道路を設定し、自転車と歩行者を分ける必要がある。しかし、人が何人かケガをしたり、死なない限り、改善されないだろう。 橋の中ほどで中洲を見ると、すでにアシ原を刈り払い、工事用道路ができていた。何年前に協議会ができたが、直前に工事を行うと知らされ、慌てて要望書を出しても、変わらない。来年の洪水の時に中洲を浚渫したり、アシ原を無くした結果が出るのだろう。
右岸でも堤防補強工事が行われていた。橋から京急付近が昔からの堤防のままだからだ。 

浚渫工事のための工事用道路。ここを通り、浚渫した土砂を運ぶ。
右岸での堤防補強工事
ナンバー入りのテトラポット。置いた場所を特定し、影響などを見るためなのか。

堤防の小段ではシナガワハギやキンエノコロが咲き、きれいだった。刈られためか、背の低いセイタカアワダチソウの花が咲きそろい、ホウシャクやアゲハなどが盛んに蜜を吸っていた。だから、セイタカアワダチソウが養蜂家などにとって重要な蜜源になっている。嫌われ者が多い外来種だが、利用もされている。

シナガワハギ 文字通り、品川で発見された。
ぶれた。これも、蜜源などに利用
アワダチソウの蜜を吸引しているイモンジセセリ。

河港水門に着く。アレチウリが茂る。水門前でツノカメムシやさらにわからないテントウムシに出会う。虫屋でもわからない種がいるとはすごい。

不明なテントウムシ waiwaiさんの指摘により、ムネアカオオクロテントウとわかりました。2014年に対岸の大田区にで見つかった外来種です。今ではムネアカカミキリみたいに広がっています。自然の影響はこれからです。
川崎河港水門。カリフラワーのように見えるのはナシやブドウのオブジェ。川崎市の市紋もある

味の素工場前のグラウンドに出る。岸辺に近い所だけ草が生い茂っている。グラウンドの傍らで昼食にするが、野球に来た一群と一緒になった。ボールを投げるポーズで経験者かどうかかがわかるそうである。大工などの職人も動きなどで腕前がわかるのと同じとわかる。確かにあの子の投げ方は違っていた。なぜか、グラウンドにできた花壇を見る。花壇は市から許可を得ているのかなどが問題だろう。

対岸から見た浚渫予定地。すでにヨシなどを刈ってある。
味の素工場前に広がるグラウンド。岸辺だけ草が生えている
工場からの排水を流す。
ハイミチヤナギ。ミチヤナギのなかま。茎が直立しないで文字通り這う。
ウチワゼニクサ ブラジルゼニクサに近い。いつの間にか進出している。チドメグサではないかとの指摘があり。また、調べてみます。
誰かが、何のために
対岸ではヨシなどが広がる

川をまたぐ鉄塔の近くでミサゴが出た。魚を取る鷹として有名で、その瞬間をとらえようとする何人かのカメラマンがいた

電線に止まるカワウ
ミサゴ 見ようとすれば。

干潟館に寄り、昨年のお礼や近況を伝える。亡くなったS氏が行った最後の観察会がここである。当日は雨が強く降っていたが、例によって決行した。雨に濡れた体を休ませるために、当日、干潟館でお世話になった。残念ながらS氏の事を伝えた。
川崎大師近くの立派な自動車祈祷所の脇を通りながら、東門前駅から岐路に着いた。

豊かなアシ原や小さい干潟がある。

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