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多摩川の生き物とヒト その145 水系 小作堰しゅんせつ工事の下見 23/9/1

小作堰の上流に溜まった土砂を掘り出し、下流の中洲に一時置く。その後、掘った土砂を処分場に運ぶというもの。
直射日光はじりじりと厳しいが、木陰に入れば涼しく、風も吹き、秋が近い事を教えてくれる。小作堰下まで坂道を駆け下り、養魚場脇から川沿いの道に入る。センニソウがまだ、咲いている。
堰へ行く道を回り込み、堰や仮設置き場となる中洲を望む所に出る。羽用水がそばを流れる大きな中洲が土砂の仮置き場となる。羽用水へ降りる階段を行くが、橋は相変わらず、掛かっていなかった。

樹に絡まり、美しく咲く、センニソウ。
小作堰。下流から望む。
小作堰下流。中洲で流れは二手に分かれる。手前が羽用水となる。
仮置き場となる中洲。
羽用水に流れ込む排水。多くの魚がいる。

阿蘇神社の下を流れてくる羽用水を鳥居の近くから渡る。ちゃんとした橋はなく、竹を渡しただけのもの。途中でたわみ、まだ、水に潜りたくなくて、慌てて渡る。用水の淵のコンクリートの上を進む。自転車を置いてきてよかった。途中で水があふれ、靴だけが濡れてしまった。自転車では進めないだろう。用水で泳いでいる中学生達がいた。始業式後だろうか、気持ちよさそうだった。

羽用水を渡る、竹でできた橋。
天然記念物のスダジイがある阿蘇神社の下を流れる羽用水。
コンクリートの上を歩くが、一部は水があふれている。自転車は相当、バランス感覚が要求される。
用水の中にいる魚。
用水の片方は断崖になっている。
穴は排水。

仮設置き場予定の中洲に入る。ヒメムカシヨモギやセンダングサが生い茂っている。さらに、中心部では、ヤハズソウが群生し、コマツナギやメドハギの株がポツンとある。しかし、カワラノギク、カワラサイコ、カワラニガナは無く、特に問題ないと考えた。
ただ、カワセミもいて、用水沿いにアシ原が広がっているので、中央部だけを利用してほしいと要望するつもりである。また、植生的に、カワラノギクが生えそうな環境なので、表土を削り取らないようにお願いする。
久しぶりに走った。

中洲の中心部。ヤハズソウなどが点在している。
羽用水から最初の中洲の様子。ヒメムカシヨモギが実性している。
ヒメムカシヨモギ。明治の頃、入り、テツドウグサなどと呼ばれた。
クズ。甘い匂いがし、花が咲いているとわかる。アメリカでは困った草になっている。
ヤハズソウ。葉を切ると、矢筈(矢の根元の形)になる。
メドハギ。ヤハズソウ、クズ、いずれもマメ科。偶然か。マメ科は窒素固定ができるので、荒れ地などに強い。
ムラサキエノコログサ。穂がムラサキ。
エノコログサ。ネコジャラシの方が有名。
用水のそばにはアシが生えている。
アラカシのドングリ。阿蘇神社で。

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