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多摩川の生き物とヒト その237 水系 日野市石田,工事の打ち合わせ‘24/7/29

暑い中、調布から日野にかけての一連の工事の最後の打ち合わせ。行政から3名。業者4名、私の計8名が参加。
暑さを除け、詰所で概要の説明。視察は根川沿いの伐採地だけと思っていたが、浅川沿いの搬出路も見て欲しいとの声。この暑い中と思うが、私としても見ておきたかった場所なので喜んで了承する。
終了後、クレーンが回り、巨大な石を運ぶダンプカーが時折通る中、樹木伐採予定現場へ向かう。この石は30数年前、多自然型工法が流行っていた時の名残りとの説明を受ける。危険を避け、浅川沿いのフェンスへ回りこみ、根川の現場へ。今、クレーンがある場所に土を盛り、擁壁を作る。この擁壁と根川の間に歩道を作る計画があるとの事。このため、擁壁の内側に入っているイチョウなどの樹々は伐採、根川沿いに生えている樹木は川に飛び出している事もあり、伐採はするが、1mぐらいは残すとの事。

浅川と根川に挟まれた工事予定地。根川のさらに先が多摩川。サイクリング道路の右は浅川。
根川のフェンス沿いに見る工事予定地。
この大きな石は多自然型工法で使ったもの。今回、別の所へ移動。使う予定は?
根川沿いに植えてある樹林。誰が何のために植えたのか。
新しくできた根川と多摩川の土手に架かる橋。白い擁壁がすでにできている。これからの工事ではこの擁壁と繋げていく。
擁壁の内側にあるイチョウ。これは伐採される。
出来る擁壁と根川の間にあるエノキなどの樹木。
アオギリに絡みつくクズ。このアオギリも1mぐらい残して伐採。

私としても根川沿いの樹々はネズミモチ、アオギリ、エノキなどの普通の樹だが、1mぐらいは幹を残して欲しい事、どうしても歩くのに支障となる木は伐採しても良いと伝えた。
途中のフェンスのすき間から元の詰所に戻る。さらに浅川上流にある工事用道路までを視察する。汗がしたたり落ちる。
視察する堤防を歩き、日野市クリーンセンター脇から工事用道路が通っている小段に入る。途中で石を運ぶダンプカーとすれ違ったりする。同時に珍しい草木がないか、目を凝らしていたが、特に無し。
ただ、サイカチがあった。東京都のレッドデータブックには入っていないが、小段と言う乾燥している場所にある事や多摩川では生息している場所が少ないので、貴重だと思う。三日月状の面白い青い実を着けていた。
日野高校先でまた堤防に上がる。ここから戻る。途中、オレンジのエノキの実や大きくなったオニグルミの実が着けていた。小段にはカワラケツメイやサイコは無かった。

小段にある道。途中から工事用道路に使っている。
青い三日月状の実を着けている。サポニンを含み、洗剤の代わりなどに使った。棘が多い。

詰所に戻り、ここで解散。新しくできた防災用の橋を見つつ、堤防の草花を見つつ帰る。
スズサイコは見当たらなく、ツリガネニンジンが咲き始め、ワレモコウはまだだった。レンリソウは枯れていなかった。二年草ではなく、多年草なのか。生活史はどうなっているのか調べてみたい。

花を着け始めたツリガネニンジン。キキョウ科。
ヒメジョオンかと思うが、花が小さい。花の着き方も違う。
waiwaiさんの指摘により、ヒメシオン。ハルジョン、ヒメジョオン、そしてヒメシオンとややこしいい。
ベニシジミ。ムシも興味が出て来た。
ヤナギなどが伸びている。
風が強く、堤防の草が強くたなびいている。
風のせいで、ヒメジョオンみたいのがブレた。このヒメシオンは多摩南部で絶滅危惧Ⅰ類になっている。カワラノギクよりも少ないかもしれない。

実を着けているクララの脇にあったカワラナデシコは見つけられなかった。もう一度、捜してみたい。

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