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多摩川の生き物とヒト その115 水系     左岸 昭島霞堤から拝島橋  23/5/23   

昭島市昭和用水堰近くに霞堤がある。この霞堤の先には細長い堤が通っている。細い堤防は自転車でよく通って、上から見ているが、実際に見てみたかった。そこで、霞堤から拝島橋までを歩いた。
羽村の根がらみ田んぼは、水が張られていた。 クワの実があちらこちらに実り、デザートには不自由しない。
五日市線鉄橋などで、堤防の草刈りを行っていた。なぜか、オオキンケイギクは刈リ残してある。理由を調べてみたい。霞堤付近も草刈りされていて、レンリソウ等があるかはわからなかった。事前にウマノアシガタを撮っておいて良かった。

ヒメジョオン。時期は初夏。ヒメジョオンの季節になった。拝島水管橋の近くで。


コウゾリナ。茎に荒い毛がある。だから、顔を剃るみたいに切れるという意味。
コウゾリナの花。美しい。昭和用水堰近くで。
なぜか、草刈りではオオキンケイグサを残している。わざとなのか。

霞堤を一旦、降りる。降りた所にサークルみたいに、なぜか一周する道がある。この道を一周するが、特に目立つ植物は無し。一周後、堤防下の犬走を歩く。堤防上から「自転車を押して歩くのも大変だな。」と声をかけられる。
「植物を見ている」と告げると、「イノシシの跡が水管橋の所にある。」との情報が入った。西部6号排水樋管(雨水や汚水排水口)を超え、犬走の所から奥にある小道へ。少し歩くと、水が湧いていた。不思議な所で、珍しいイグサの仲間がないかと捜したが、見つからず。
水管橋の下を歩く。ほどなく、泥が練られた所があり、カモシカのような二本でできた蹄跡があり、先ほどの方の話からもイノシシと思われる。

水管橋から対岸の八王子の滝山付近を望む。
水管橋の岸辺は砂岩などの三紀層でできていて、面白い所。
しっかりと生えている、アレチヌスビトハギ
ぬた場。イノシシなどが体の寄生虫などを落とすために行う。ヒトの泥パックと同じか。
二本の蹄があるので、鯨偶蹄目とわかる。イノシシの足跡。牛と鯨は同じ仲間とわかったので、今では鯨偶蹄目となっている。
クワの実が落ちている。イノシシや私などが喜んで食べるのだろう。

元に戻り、森の中の小道を進む。ここも、所々に泉が湧いていて、面白い。また、犬走に出て、拝島自然公園へと進む。クワノキにはムクドリなどの野鳥以外にヒトも群がっていた。

森の中の小道。
堤防と川の間には森が広がっている。
小道の中には泉が湧いている所がある。
ウツギ。卯の候になった。waiwaiさんの指摘によりイボタノキ。いいわけだが、違うなと思っていた。イボタ蝋が取れる。採った蠟は利用しているのだろうか。蠟を利用しているのにはカーミンがある。
ヤブジラミ。実がシラミに似ているから。
森の隅などにはヤブジラミなどの草が生えている。
湧き水近くで見つけたジャノメチョウ。

多摩川には面白い所がまだ、まだ、ある。
帰りはテリハノイバラとマンネングサが堤防の斜面を覆い、美しかった。

拝島自然公園にあるコゴメヤナギ。
高木になる。新緑がきれい。
堤防は美しい花で被われていた。拝島付近は先ほどの細長い堤防になっている。
黄色いのはメキシコマンネングサ。
テリハノノイバラ。海岸以外でもよく生える。
メキシコマンネングサなどと一緒に生えるテリハノノイバラ。葉も輝く。

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