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105%ルールより大事なこと


日本人の97%くらいは多様な要素を考慮した科学的に確からしい推測よりも、一面的で安易で具体的な断言を信じる、と思っている。そしてそれは殆ど間違った選択だと思っている。まぁ、そこに科学的根拠はないけれど。

「ロードバイクのホイール、リムの外幅がタイヤ幅の105%が最強にエアロ」説がある。
めちゃくちゃ単純で具体的で認識しやすい。
某有名インフルエンサーも金科玉条のごとく取り上げていた。

しかし、真実はいつもめちゃめちゃ複雑で抽象的で認知するのが困難である。
そして、105%ルールなど小さな要素に過ぎない。
流体力学は複雑すぎてさわりすらわからない自分でもそれは解る。

105%ルール(by ZIPP)がなぜそうなのかの解説を読めば、リム幅よりもリム形状がはるかに重要であることが理解できる。

また、105%のエアロ最強が最速でなくてワイドタイヤの低転がり抵抗が速さで逆転することもある(by FLO cycling)。
そして風洞実験のエアロ最強が最速でなくて、フロントの横風安定性が失われたら推力の損失が大きいことも解ってきている(by specialized)。

ということで、現時点で解ってきている要素をバランスした、ホイールが出来上がってくる予定なんだが、待ち遠しすぎる。


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