アンコンシャスバイアス

アンコンシャスバイアス
 「無意識の思い込み」「偏見」などと訳されることが多いです。
 例えば、女性は、出産したら仕事は休むもの。とか、単身赴任と聞くと男の人をイメージする。重い荷物は男性が持つもの。など、これまでの経験値で判断してしまいがちなことはありませんか?
 先入観で判断してしまうことを指しています。その種類は様々です。
 今回は、そのケースと考えられる相談から考えてみたいと思います。

こんな相談がありました。
ある職場の業務分掌の話です。
「女性が6人いる中で、男性1人が配当されました。これは、ハラスメントではないのでしょうか。」
これだけでは、判断ができないので背景を聞くと、女性が男性1人の中に入ることはないそうです。
どうやら男性は若いようで、少し小間使い的な扱いのようで、何でもするものだ、という教えのもとで働かされており、まわりは、そんなひとであるという思い込みがあったようです。
これは、アンコンシャスバイアスであろうと思われます。その男性は、言われたことは何でもするもの、という思い込みで受けた扱いではないでしょうか。その男性は断りたくとも断れない周りからの同調圧を受けて辛い思いをしていたことが予想されます。
この事例は、声を挙げた人がいたようなので、この分掌は変更されたということです。
このようなバイアスはあちこちにもあるのではないでしょうか。いらぬレッテルを貼られ、また周りはその人を差別化することで自分を優位にする。
男女平等、さまざまな形で歪みは起こり得るので、気をつけたいものです。

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