脅迫性障害と言う名の地獄 2
アホが感染る
ここから全て始まった
とは言えど
最初こそ、その考えも振り払えるほどの荒唐無稽な妄想でしかなかった。
話が少し変わりますが元々私は憧れている企業に入るため国家資格を取得するため
会社から帰ったら資格勉強をしていました。
今となっては色々あり資格取得は趣味になってしまいましたが
話を戻しましょう。
そんな中で竹富さんの物覚えの悪さから
次第に彼の私に向かって発せられる咳が
そこから空気中に舞う目に見えないほどの菌が私に当たるたび
彼の物覚えの悪さが私にも感染して物覚えが悪くなるんじゃないか、と脳の中で次第に変換され癒着していった。
他者からしてみればあまりにも滅茶苦茶な理論なわけですが
私の中では次第にその思考がドンドン大きくなっていったのです。
さらにその思考を加速させる原因が4点ありました。
『1つ目』
彼は作業をしていない時でも手やハンカチで口を押さえることがなくクシャミをよくしていたので
元々神経質な所がある私からすればそれはあり得ないこと。
他の人に迷惑が掛かるしマナーにも反するし汚いから
そこである日私は彼にお願い事をした。
「作業していて手が空いてなければ仕方ないが
手が空いてる時は咳をする時は手で覆ってくれませんか?
人に向かってクシャミや咳をされるのはちょっとやめてほしいんで」
結果として意味はなかった。
それどころかキレられましたよ。
「いちいちうるせぇんだよ神経質」ってね。
『2つ目』
危険行為や外部への不良品流失の原因になることを彼は繰り返し
その度注意し
逆ギレされ
それを繰り返していくうち
ついに私の心情にも限界が訪れた。
私も語気が強くなり彼との衝突する機会が増えていったのだ
他の人や上司は私のことを擁護してくれたが
社長や工場長は彼を解雇すると言うことをしなかった。
理由は単純
会長の知り合いだったから。
『三つ目』
挙句の果てには別の部署
A課としましょうか。
A課に行った際にそこの課長達に
「あまり竹富さんイジメるのはやめとけよ
毎日イジメられて苦しいって言ってるぞ」
「は? どう言う意味ですか?」
どうやら彼は私が毎日イジメてきていると
自分にとって都合の良い嘘を周りの人たちにいい触れ回っていたのだ。
幸い勤務態度の良かった私を擁護する人の方が多かった。
彼が嘘を吐いているとある程度の人が理解していたから。
『四つ目』
そしてトイレ
彼は大なり小なり用をたすと
手を洗わないのだ
この4点が私の中の狂気を加速させていった。
つづく
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