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Death Disco(Swan Lake)〜"にか"いめのデビューはジュリアナで〜

私は永い眠りについた。
葬儀は一種の音楽葬。これから棺台に乗せられ、希望した曲が流れる段取りだ。
流れてきたのは白鳥の湖、ではなくユーロビート。
ダンサーとしてデビューした記念日の曲をお願いしたが、これは”二"回目のデビュー。即ちジュリアナデビュー記念日の曲だ。
なんという手違い。しかも棺"台"ではなくお立ち"台"に乗せられている。ひどい演出だ。
だが当時の記憶も甦る。厳格な両親の元でバレエ一筋に育てられた故の反抗だった。
しかし最初のデビューの時だって一生懸命だった。それこそ本物の白鳥になったつもりで踊り続けた。
それもそのはず、私の前世は湖の白鳥だったのだ。霊魂となった今ならわかる。
あの頃、同じ湖に生息する一匹の蟹に惹かれていた。
その蟹は不思議で魅力的な物語を書き続け、皆を感動させた。
私もその一人、いや一羽だったが物語と同時にその一生懸命な姿勢にも感動し「私も白鳥として誰かを感動させたい」という思いが、生まれ変わった後も心の何処”かに"残っていたのだ。

ありがとう蟹さん。
そして美味しかったです。

(448文字)


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たらはかにさん二周年おめでとうございます!

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