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3週間目

ようやく、巣箱から出てくる様子が見えるようになってきた。
少しビクビクしながらだが、こちらが気配を消していると次第に巣箱から出てきて遊んでいる。
気配を出すと、また巣箱に帰っていく。その繰り返し。
怯えはあるものの、環境には一旦慣れたのか。と言うような振る舞いだ。

興味津々

なんだかんだ、きんちゃくに興味津々な彼女。
私は彼女がじろりとケージを覗く姿に癒されたりもしている。
きんちゃくはそんな彼女に興味津々だ。
何よりも、私よりも先に手乗りに成功させたのは彼女だ。
さすがにその時は悔しかったが、その事からも分かる通り、かなり環境には慣れてきている。
その事が非常に安心材料だ。 良かった。良かった。

ニンジンを追い求めて。

最近はきんちゃくがニンジンをよく食べるお陰で、私自身もニンジンに食欲が出てくることもある。
そんなニンジンをケージの近くに持っていくだけで、きんちゃくが巣箱から出てくるのだ。
恐らく寝起きでニンジンの匂いを感じ、咄嗟に出てきているのだろう。
いつも眠そうな顔をしている。
人間と同じく寝起きはボーっとしている。
つい最近はニンジンを食べながら寝ていた事だってある。

その反面、ニンジンを食べたことにより一気に目覚める事もある。
恐ろしく激しい。
ケージ内のあらゆる物の上を登ってみたり、かじってみたり。
外に出してくれ。と言わんばかりのアピールをしてくる事も。
家に迎えたてのあの日々から考えると、考えられない程に元気で活発に動いている。
きんちゃくがケージ内で遊んでいる度に、こちらも楽しくなる。

巣箱掃除

最大の難関を超えたといっても過言ではない。
以前から問題視していた巣箱の掃除を実施したのだ。
最近は生野菜をあげる事も増えてきたので、腐っていないかと心配だった。
折角巣材を集めて作った巣箱の掃除となるのは申し訳の無さで一杯だったが、ここは主である私が心を鬼にする場面だと判断した。

いざ掃除を初めると、野菜の貯蔵はそこまで無く、動物さながらの巣。というものだった。
器用に床材をかき集めてベットとなるような空間を作っている。
いつも何も考えていないような顔をしながらも、いつも何かを考えているのだろうか。と感心させられた。

やはり不思議な生体だ。

回し車一つに関しても、ただただ無心に回しているようにみえるが、必死に何かの為に回す時もあれば、“流す”程度に回している時もある。
犬や猫と違い声色や尻尾の動きで物事を訴える事はなく基本的に無表情に見えるが、実はその時その時での考えがあり、気分やコンディション、あるいは生活の中での決まり事があったりするのだろうか。


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