淡い季節

いつの間にか雪は解けた
ブーツからスニーカーに履きかえると
地面が近くに感じられる

暖かい陽の光
淡い青空に淡い花が揺れている

吸い込まれる
この空に
この花に
この風景に
この空気に
わたしは吸い込まれる

眩しすぎる
こんなに綺麗なのに少し苦しくなるのはどうしてだろう

花風が吹いて
花びらが目の前を舞う
スニーカーのつま先にひとひら
力強く地面を蹴って
この季節を歩き出す

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