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前職(OT)の話

こんにちは  アサリです♪
まだnoteを使い始めたばかりの新参者です

私は現在社会人3年目でして、
リモートワーク中心の仕事をしております
今年の4月に転職して今の仕事に就いたので、
こちらでもまだまだ新参者のひよっこです

そしてその前はというと…
大学を卒業してから2年間、私は作業療法士(OT)という医療系専門職に就いておりました

諸事情により転職はしたものの、作業療法士という仕事はとても楽しく魅力的な仕事ですので、今回は作業療法士についてと、私の職場での思い出を書き記していこうと思います

ちょっと長くなるので、疲れたらいい感じに読み飛ばしながら最後まで見ていただけると嬉しいです♪





作業療法士って?

はじめに、作業療法士について
簡単にご説明します

  作業療法士は体や精神に障害のある人がその心身機能を回復し、日常生活・社会生活に復帰できるように、食事、歯みがきなど日常生活の動作、家事、芸術活動、遊び、スポーツといった生活の中における作業や動作などを用いて訓練・指導・援助を行う医療技術者である。OT(Occupational Therapist)とも呼ばれる。
 作業療法士は、病院の場合はカルテや患者との面接などから、訪問介護の場合は患者から直接ヒアリングを行って、医学的情報や生活情報を集める。そして、筋力や反射などの身体機能、認知機能や日常生活動作の能力について観察や検査を行い、患者の問題点を探る。これらの結果をもとに、患者それぞれの訓練目標を決め、具体的な訓練プログラムを作り、作業療法を実施する。 病院の場合、医師、看護師、理学療法士などから成るリハビリテーションチームでこれらを行う。  関節障害など身体の障害、アルコール依存症など精神の障害、脳性麻痺など発達の障害、高次脳機能障害、認知症など老年期の障害など、障害に応じて訓練目的と方法を考え、指導を行う。

職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtag

いかがでしょう?
作業療法士は、病気の方に対してのリハビリ支援をします

私が思う作業療法士の素敵ポイントはふたつありまして、
①どんなことでも治療に繋げられちゃう
②どんな人とでも関われる

に、なります

ちょっとだけ詳しく説明させてください

①どんなことでも治療に繋げられちゃう
私たちは、日々の生活の中で様々な作業をしています
作業療法士は、その作業を通して患者様のリハビリを行うのです
例えば、朝目が覚めます
その後、
布団から起きて座った姿勢になる→立ち上がる→歩いて洗面所に向かう→歯を磨く

これは私の朝の動きの一部ですが、これだけでも4つの作業で構成されていました
もっと細かく見れば、どんどん作業を細分化していくこともできます

私たちが1日を過ごすうちに行う行動全てが作業療法の対象となるのです
それは、食べる、移動するなどだけでなく、本を読む、絵を描く、ゲームをするなど趣味の領域も含まれます

例えば、トランプ
実際に実習でお世話になった病院でも、ご病気によって利き手が思うように動かせなくなってしまった患者様とOTがババ抜きや神経衰弱をしている場面を見ました
トランプをOT的視点で見ると、カードを手の中に保持するときの指の連動した動きや、腕を空中で保ち続けるための持続した筋力、テーブルからカードをめくる際の指先の動きや力加減、どのカードが一緒か見分けるための記憶力、瞬発力などなど、様々なスキルが必要な作業です

ただ指先の動きを訓練したいのなら、
大豆を一粒ずつ摘む練習とかでも良いわけですが…

それって面白いですかね?
三度の飯より大豆が好き!な大豆愛好家(いるかはわからない)ならご褒美タイムになるのかもしれませんが、大抵の人はそうではないでしょう
ただでさえ、思うように動かすことが難しい指を使って可愛くも面白くもない大豆(大豆愛好家の方ごめんなさい!)を摘むなんて…
地獄です

私だったら床に豆投げつけてますね笑

私の大学のあるOT先生が、授業の度に言っていた言葉があります
それは、
 『心が動けば体が動く

まずは心が動く(やってみたいと思える、もっとしたいと思う)ことが大切
そうなれば、体は勝手に動き出す

実際に、先ほどの患者様もベッドサイドにお迎えに行った時は無表情といった様子でしたが、トランプをしているときは、勝った! 、負けた~!!よし、もう一回だ!と素敵な笑顔が見られました

このように、作業療法士は日常で娯楽として行っている活動も治療的視点から分析して、リハビリとして活用することができるのです!


②どんな人とでも関われる
こちらは、作業療法士が働く領域についての話になります

作業療法士がの職場として最もポピュラーなのは、身体障害を持つ方のリハビリを行う病院でしょう

実はこれ以外にも作業療法士が活躍できる場所はたくさんあって、大きく4つにわけることができます
1.身体障害領域
2.精神障害領域
3.老年期障害領域
4.発達障害領域

各領域の詳しい内容については、下記リンク(マイナビコメディカル)が分かりやすくまとまっているのでご参照ください

簡単に言うと、子どもからお年寄りまで、体に障害を抱える人から心の問題で苦しんでいる人まで、とにかく色々な人を支えられる可能性を持っている職種です

私は発達障害領域で働いていました
続いては、そのことについてお話しますね♪


わたしがどこで働いていたか

さっき書いたように、私は発達障害領域の作業療法士として働いていました
発達障害領域とひとくちに言っても、病院や施設など色々あります

私が働いていたのは、小学生~高校生までの子どもたちが学校が終わってからの時間を過ごす放課後等デイサービス施設です

そもそも発達障害とは、

発達障害は、広汎性発達障害(こうはんせいはったつしょうがい)、学習障害、注意欠陥多動性障害など、脳機能の発達に関係する障害です。発達障害のある人は、他人との関係づくりやコミュニケーションなどがとても苦手ですが、優れた能力が発揮されている場合もあり、周りから見てアンバランスな様子が理解されにくい障害です。発達障害の人たちが個々の能力を伸ばし、社会の中で自立していくためには、こどものうちからの「気づき」と「適切なサポート」、そして、発達障害に対する私たち一人ひとりの理解が必要です。

政府広報オンライン

上記にもあるように、発達障害を持つ子は、脳機能の発達に遅れやアンバランスさがあることによって、人との関係づくりが困難だったり、みんなが当たり前のようにできることが難しかったりします

※発達障害について、より詳しく知りたい方はこちらも見てみてください

私の職場(放課後等デイサービス)では、そういった子どもたちが学校終わりに遊んだり、勉強の補強をするためにやってきていました



職場での思い出

そんな、世間一般から見たらちょっと変わった(?)
子どもたちが集まってくる放デイ

しかし、いつの時代も、いかなる時も、
子どもとは、非常にかわいいものです

最初の頃は子どもの一挙手一投足に振り回されて悩まされ、どうしたらもっとこの子の素を引き出せるかな?どう支援したら分かりやすいのかな?と、四六時中考えを巡らせていました

こんな運動、実験はどうかな!?とネタを考える日々は、その当時は本当に大変でしたが、今思い返すと楽しく充実していました

だんだんと一人一人の個性が分かるようになり、それぞれに合わせた関わり方ができるようになってからは、支援がより一層楽しくなったように思います

場の空気を読むのが苦手な子に行う
SST(ソーシャルスキルトレーニング)

SSTとは、Social Skills Training(ソーシャルスキルトレーニング)の頭文字をとったもので、さまざまなプログラムを通して対人関係など社会生活に必要なスキルを学んでいく支援のことです。
プログラムでは実際に園や学校で困った場面をもとに、ロールプレイなどで解決方法を見つけていき、次に同じ場面にあったときに適切に振る舞えるようにするなどがあります。
対人関係や感情コントロールなどで困難がある子どもに有効とされていて、学校や児童発達支援、放課後等デイサービスなど多くの現場で取り入れられています。

LITALICOジュニア
https://junior.litalico.jp/column/article/018/

お題に対して頑張って考えて意見を言ってくれる子どもに、その気持ち分かる~!!!と思いながらもでもそれダイレクトに言ったら友達なくすやつ(T . T)
オブラート!オブラーーート…!!
この、みんなが集団生活の中でいつのまにか身につく周りと衝突しないための技、どう言ったら、どうやったら、伝わるんだ~!と、悶々とする日々…

う~ん…と悩みながらも、
ちゃんと最後まで考えてくれる子どもたち
素直で一生懸命で、愛おしい

どう伝えたら良いのかな?って、実は大人も同じくらい色々考えて、悩んでいました笑

ここで子どもたちとのエピソードをいくつか書こうと思いましたが、書きたい思い出がありすぎて長くなるどころの話じゃなくなってしまいそうなので、私の実体験はまた今度改めて…(^^;;



最後にちょこっと

いかがでしたでしょうか?
作業療法士(OT)の魅力が少しでも
伝わっていたら嬉しいです♪

気づいたら、いつもの倍くらい書いていました…!

最後まで読み進めていただき、
ありがとうございました!

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