モブ子の恋/田村茜

モブ子という言葉をこの漫画で初めてちゃんと知った。
クラスに必ずいるような、非常に奥手で、まじめで、大人しい女の子の恋と成長の物語。簡単に言うと。
絵は上手くはないが、内容が良くて、全巻買って読んでいる。現在13巻まで出ている。

この漫画で私が好きな部分は、この漫画を読むと、人間の美しさを感じられるところ。
私は性善説を信じているが、生きているとそうでもないのかな〜と思うことも時々ある。
でも、このような漫画を読むと、人間の純粋さや、優しさや、思いやりや、素敵な部分をたくさん思い起こさせてくれる。
そういった言葉にはしにくい素敵な部分を、丁寧に、優しく、そっと描いている。
私は雑な人間なので、こういった繊細な優しさや気遣いや思いやりに溢れた雰囲気や、人に憧れがある。羨ましいのだ。

それと、秘めることによって濃密になる品性の高さを感じる。言葉選びが違うかもしれないけど。人は、喋りすぎると擦り減るものがあると思っていて、品性みたいなものがそれにあたるのかなと思う。

それと、古き良き日本の感覚の良い部分を描いている気もする。

そろそろ完結するのかと思ったけど、まだ続きそう。楽しみにしていよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?