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『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』【1期2021・2期2024春アニメ】


【コメント】2024年6月13日投稿

第1期前半は配信開始当時真剣に観ました。でも、後半は少々大人要素が濃くリタイヤしました。評判は上々なので気にしてました。
今年4月第2期が始まり最近見始めました。今まで見続けなかったことを後悔しました。なので、第1期から観直しました。かなり面白い作品です。ポイントは?
①第1期であちこちに伏線が貼ってあり、第2期で少しずつ伏線が回収されるのですが、一緒に旅をした仲間に再会することが、視聴者も懐かしく喜びを感じます。
②異世界転生モノでは珍しくないが、天下無敵無演唱魔術師となる。
③作画が丁寧で美しい。
④進展の速度が丁度良い。20話くらいは、あっ、という間です。
私には、主人公がイケイケ勇者でなく、精神的に優しいことが好感が持てます。それは、転生前、学校で列に割り込みしたチーマーを注意したことから酷い苛めに遭い34歳まで20年間引きこもることになった。
だからこそ、2週目の人生は幸せになるため、強くなる努力をし、仲間に優しく楽しく過ごすことを大切にする。
この作品には、引きこもり中の人たちに、希望を持って欲しいというメッセージが込められている気がしてならない。
現在、迷宮で行方不明だった、魔術の師匠ロキシーと劇的再会でエンデングの状態。本作はまだ25話まで予定されいる様なので、最終回、ルーデウスが3人の妻を持つことを楽しみにしています。では、また。

【作品情報】

『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』、理不尽な孫の手による日本のライトノベル。略称は「無職転生」。小説投稿サイト「小説家になろう」でオンライン小説として2012年11月から2015年4月まで連載され、2014年1月から2022年11月までMFブックス(企画・フロンティアワークス、発行・KADOKAWA)により書籍化された。イラストはシロタカ氏が担当した。
なろう系の代名詞、パイオニア、金字塔と呼ばれている作品。2013年10月から2019年2月まで小説家になろう累計ランキング1位を維持していた。2024年5月時点で電子版を含めたシリーズ累計発行部数は1553万部を突破している。また、KADOKAWAが発表した自社の2023年度第3四半期の売上高では、出版部門で1位を、総合で7位を記録している。
34歳無職の日本人が、中世ヨーロッパ風の異世界に転生したという設定のファンタジー小説。「小説家になろう」の主流である、異世界に転生した主人公が強大な魔力を駆使して活躍するハイ・ファンタジーの先駆者的作品で、家族を始めとした人間関係を主軸に主人公が前世のトラウマを乗り越え成長していく物語が展開される。家族や人間関係を主軸にしたのは『惑星のさみだれ』や『寄生獣』から影響を受けていることを明かしている。同じく「小説家になろう」にて2015年5月から2017年9月にかけて連載された番外編「無職転生 〜蛇足編〜」が2023年6月よりMFブックスにて刊行中。本編完結後の物語が描かれている。

アニメ

第1期は分割2クールで、第1クールは2021年1月から3月までTOKYO MXほかにて放送。第2クールは同年10月から12月まで放送。

第2期も分割2クールで、第1クールは2023年7月から9月にかけて放送。第2クールは2024年4月より放送。

【あらすじ】

現代日本に暮らす20年近く引きこもる34歳無職の主人公は、親が死去したのに伴い兄弟に見限られて家を追い出されてしまう。家を出た後、トラックに轢かれかけた高校生3人を助けようとして事故死してしまう。ところが目が覚めた時、彼は赤ん坊になっていた。そして剣や魔法を目の当たりにし、異世界に転生したことに気づく。ルーデウス・グレイラットに転生した主人公は前世での後悔を振り返り、魔法を覚え、家族を大事にし、懸命に生きて、前世のトラウマを乗り越えて成長していく。

幼年期編(書籍1巻)
独自に魔術の勉強をしているうちにルーデウスの魔術師としての才能に気づいた母のゼニス・グレイラットによって魔族の魔術師ロキシー・ミグルディアが雇われる。ルーデウスを剣士にしたかった父のパウロ・グレイラットから剣術をロキシーから魔術を教わって成長していくルーデウスだったが、未だに不良たちに虐められたトラウマから外に出ることはできなかった。そんな中、遂にロキシーから卒業試験をすることを伝えられ、ルーデウスのトラウマに気づかないロキシーはルーデウスを馬に乗せて村を走る。差別の対象である魔族のロキシーが村人に受け入れられている姿を見たルーデウスはトラウマを克服し卒業試験を成功させ、ロキシーは魔術の腕を磨くために旅に出た。
ロキシーのお陰で外に出られないトラウマを克服したルーデウスは、虐められていたシルフィエットを助けて友達になる。ゼニスの妊娠中に、メイドのリーリャがパウロと浮気をして妊娠するなど家庭崩壊の危機が訪れつつも、なんとか妹のノルン・グレイラットとアイシャ・グレイラットが誕生し平和な日々を送っていた。そんなある日、魔術師としての停滞を感じたルーデウスは、シルフィエットと共にラノア魔法大学に行くための相談をパウロにする。
しかし、2人が依存関係になったことを心配するパウロはルーデウスを叩きのめし気絶させ、ルーデウスを貴族の家庭教師にしてロアの町で魔法大学の学費を稼ぐように手配する。気絶している間に決められたことながらしぶしぶ納得したルーデウスは、パウロのかつての仲間で家庭教師先の貴族に仕える剣王ギレーヌ・デドルディアに連れられて、ロアの町に向かう。
少年期編(書籍2巻 - 6巻)
ボレアス・グレイラット家の令嬢であるエリス・ボレアス・グレイラットの家庭教師になったルーデウスは、苛烈なエリスに苦戦しつつも家庭教師の仕事をこなす。しかし、10歳の誕生日の翌日にロアの町の上空の魔力が暴走し、『フィットア領転移事件』が発生。エリスと共に魔大陸に飛ばされてしまう。ルーデウスは夢に出てくる正体不明の存在ヒトガミの助言に従い、人々から怖れられている魔族の戦士ルイジェルド・スペルディアに助けてもらい、エリスとルイジェルドの3人で冒険者パーティ「デッドエンド」を結成しアスラ王国フィットア領への帰還を目指す。
一方、ロキシーもルーデウスたちが行方不明だと知ってパウロのかつての仲間であるエリナリーゼ・ドラゴンロードと厳しき大峰のタルハンドの2人と共にルーデウスたちの捜索を開始した。
道中の様々なトラブルをパウロのかつての仲間のギース・ヌーカディアや、シーローン王国第三王子ザノバ・シーローンなどに助けられ解決しながら旅を続け3年。フィットア領に到着し、ルイジェルドと別れたルーデウスとエリスは、難民キャンプでエリスの家族が全員死亡したことを知る。エリスと一緒に生きていくことを決意するルーデウスだったが、エリスは旅の途中で七大列強第二位の龍神オルステッドにルーデウスが殺されかけた時に何もできなかったことで、今の自分はルーデウスの足手まといにしかならないと修行の旅に出る。エリスが去った理由を自分に愛想をつかしたと勘違いしたルーデウスは、失意のまま行方不明の家族を探す旅にでる。
青少年期編(書籍7巻 - 12巻)
エリスとの別れから2年、未だ行方不明の母・ゼニスを探して中央大陸北部を旅していたルーデウスの下に、エリナリーゼが現れる。エリナリーゼはベガリット大陸にゼニスがいるとわかり、パウロとロキシーたちが向かったことをルーデウスに伝える。ゼニスが無事だと知って安心したルーデウスは、エリナリーゼやヒトガミの勧めでラノア魔法大学に入学することになる。
ラノア魔法大学でアスラ王国第二王女の守護術師フィッツと友達になり、フィッツの知恵を借りつつ再会したザノバやミリス教団教皇の孫クリフ・グリモル、ドルティア族の姫リニアーナ・デドルディアとプルセナ・アドルディア、魔大陸の魔王バーディガーディ、前世でトラックから助けようとした高校生の1人であるナナホシ・シズカなどの特別生たちが関わる問題を解決する。
フィッツの正体は転移事件で髪の色が変わってしまったシルフィエットだった。入学から1年ほどたっても進展しない2人をもどかしく思ったアリエル王女の後押しで、シルフィエットはルーデウスに正体を明かし結婚。家をかまえ結婚生活を送っていたが、妹のノルンとアイシャがルーデウスの元へ到着した。兄妹とはいえ同居の経験がほとんどない妹たちと、生活は上手くいかないこともあるが、家族としての関係を築いていった。
そうした平穏な日々を過ごしていたが、ベガリット大陸から「ゼニス救出困難、救援を求む」の便りが届き、ルーデウスはエリナリーゼと2人でベガリット大陸へと向かう。パウロたちと合流しルーデウスとエリナリーゼが加わった一行は、ゼニスが囚われているという迷宮を攻略を進め、迷宮の最下層で魔石に閉じ込められたゼニスを発見するが、迷宮の主の攻撃からルーデウスを庇いパウロは命を落とす。また助け出されたゼニスは全ての記憶を失っていた。失意に沈み廃人のようになったルーデウスだったが、ロキシーによって回復。エリナリーゼの後押しやシルフィエットの許しを得て、シャーリアにもどったルーデウスはロキシーを二人目の妻とする。そして長女ルーシー・グレイラットが誕生し改めてこの世界で本気で生きていくことを誓う。
青年期編(書籍13巻 - )
魔術の研究や学校生活に子育てと順調に過ごしていたルーデウスは、ある晩にヒトガミから地下室の様子を見てほしいと頼まれた。珍しく思いながらも従うルーデウスだったが、地下室に向かう直前に過去転移魔術でやってきた未来のルーデウスだと名乗る老人が現れた。老人はルーデウスがヒトガミに騙されていたこと、このまま地下室を開けると魔石病に罹ったネズミが逃げ出しロキシーが魔石病に感染して死亡すること、さらにシルフィエットやエリスなど大切な人を全員失うことをルーデウスに伝える。魔力枯渇で内臓を失い死亡した老人の遺体を埋葬したルーデウスはヒトガミに真意を確かめるが、ヒトガミは遠い未来で龍神オルステッドと共に自分を倒すルーデウスの子孫の誕生を防ぐためにルーデウスを助言で操り、ロキシーを抹殺しようとしていたことを明かす。そして脅迫する形でルーデウスに龍神オルステッドと戦うように言う。不安を感じながらも仲間と共に自身を強化する魔導鎧を完成させ龍神オルステッドを罠にかけて戦うルーデウスだったが敗北。両手を失い死にかけ寸前のところを剣の聖地での修行を終えたエリスに助けられる。一連のやり取りでルーデウスに利用価値を見出したオルステッドはルーデウスに「自分に協力すればヒトガミから守る」と提案しルーデウスは承諾して龍神配下となった。ひとまず平穏な日々を取り戻したルーデウスはエリスと結婚し三人目の妻とする。

【主人公】

ルーデウス・グレイラット
声 - 内山夕実、杉田智和(前世)

種族:人族。愛称は「ルディ」。現代日本からの転生者で、アスラ王国フィットア領ブエナ村に生まれる。
前世では高校時代の虐めが原因で34歳まで引きこもって両親の葬式にも出なかったため、兄弟に家から追い出されてしまい、直後にトラックに轢かれかけた高校生3人を助けようとして事故死した。転生後は前世で何事も中途半端に投げ出した後悔から、今度こそ真面目に生きようと決意する。
「調子に乗らない」「人のせいにしない」「努力する」を心がけて、幼少時から魔術・剣術・言語などを学び、他人と揉めることを極力避けて、何かあっても相手の立場や自分の悪かったところなどを考え一方的に悪く言うことをしないようにしている。また、前世で落ちこぼれだったことから、弱者や落ちこぼれを見捨てることを良しとせず、自分の出来る限りを尽くそうとする。努力家で温厚な人物だと思われているが、根は好色なお調子者なので空気が読めず、相手を不快にさせることもある。ほかにも内心でふざけて相手を馬鹿にしたりと、転生した時点では前世の悪いところが完全になくなったわけではないが、様々な人との出会いで成長していく。
幼少時からの魔力トレーニングとラプラス因子によって魔力総量が極めて多い。無詠唱で攻撃魔術を使用できるため、生成を制御し魔力を籠めることで低ランクの魔術でも帝級並の威力で放つことが可能。ただし、人族の肉体では魔力総量に見合った魔術を使うのには耐え切れないため、膨大な魔力総量を活かした魔術は使えない。また、無詠唱で使えるのは攻撃魔術のみで、治癒魔術などは詠唱しないと使えない。得意技は、魔力で作った石を整形し回転を加えて超高速で射出する「岩砲弾」と、水系統と土系統の混合魔術「泥沼」。剣術は闘気を纏えないことに加えて、師匠のパウロが適性のある北神流を嫌って教えなかったことと、次に師匠になったギレーヌが剣神流剣士だったため、適性に合わない剣神流を教えられて中級剣士止まりだが、11歳の時に魔界大帝キシリカによって右目を数秒先の未来が見える魔眼「予見眼」に変えて貰い上級剣士程度なら魔術なしでも勝つことができる。その実力は世界有数の実力者たちからも認められているが、そうした圧倒的強者を何人も見てきたことと前世の反省から自己評価は低い。逆に周囲からは偶然うまくいったことが作戦だと勘違いされたり過大評価される傾向がある。
言語は幼年期に覚えた「人間語」以外にもギレーヌから教わった「獣神語」ロキシーから貰った辞典で覚えた「魔神語」文法の基本が人間語に近い「闘神語」が使える。
家庭教師のロキシーから魔術を教わった後は、シルフィエットに魔術を教えていたが、ラノア魔法大学の学費を稼ぐためエリスの家庭教師になった。10歳の誕生日の翌日に起きたフィットア領転移事件で、エリスと共に魔大陸に飛ばされて、そこでスペルド族のルイジェルドに助けられた後、3人で冒険者パーティ「デッドエンド」を結成し、アスラ王国を目指す。3年かけてフィットア領に到着しルイジェルド、エリスと別れて行方不明の母・ゼニスを探すため中央大陸北部に旅立つ。
北部での捜索ではゼニスのほうから自分を見つけてもらうため冒険者として名を上げるように立ち回り2年間で「泥沼のルーデウス」と呼ばれるようになる。エリナリーゼからの報告でゼニスがベガリット大陸にいてパウロたちが向かったことを知り、自身はエリナリーゼやヒトガミの勧めでラノア魔法大学に特別生として入学する。


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