八月十日

詩と物語を創ります

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最近の記事

地盤

だらだら走る たらたら走る そんな人生訳もなく すぐ隣には影が伸び 太陽落下、身を振るわせて 核の核まで貫いて

    • 循環

      この世は愚痴で出来ている 愚痴で作られた更衣室 愚痴で作られたビール瓶 愚痴で作られた帰り道 そして再び人体に 気づけば無断でそこにいる この世は愚痴で出来ている 空気と水と循環し この世は愚痴で出来ている

      • 我慢しよう 我慢しよう  1日伸びる鬱屈に 大して 大して 他人事じゃなかろうに つまらない、日常讃歌 奮って参加 歌って酸化 おちおち寝てもいられない

        • 私、あなた

          変わらず 変わって

          暗証

          クラマナ

          ちくり 指指す針

          未来に伝えて

          もし未来があったなら もし、私に未来があったなら どんなに普通でいられたか どんなに不変でいられたか 更衣室のロッカーの隙間 深い穴に落ちてゆく 赤子のようにうずくまり 世界の始まり待っている 未来の私にどうか伝えて 「きっと君は大丈夫」

          未来に伝えて

          衝撃

          鉄のハンマー振り下ろす 頭痛が痛い  頭痛が痛い 言語感覚狂い咲き 初めて触れる生き物の ように世界を見開いて 今に困惑、未来へ期待 ありきたりに叫ばれる 有象無象の声など断 広いアスファルト 一人ぼっち

          終わらない

          スタートライン 走り出す 大人運動会

          無音の叫び

          恐怖の大王 迫り来る 大腸喚き 脳は焼かれ 小さな個室で死を叫ぶ たった一つ 小さな小さな灯火が 孤独な世界のよりどころ まるで神の 光のように ただひたすらに 救いを求めて

          理想像

          花曇りが笑う 夕焼けが溶ける 人々は歩く 障害をものともしないで 突き進んでいくあなたを  遠い空から羨んで 暗い部屋で一人 陰と陽を渦巻きながら 再び、立ち上がる

          怠惰

          3時55分 扇風機が泣き喚く 僕はじっと見つめる たまに足が悪さして コンセントを引っこ抜く このごろ接触が悪くなり 彼はときたまサボりだす こっちを向いて喋ってよ 寂しさ募らせうだる夏

          もつれ人

          カラマリ カラマリ ブルコギ プルコギ 行って戻って 戻って行って  靴の紐を結ぶよに 私も君も絡まって 解けぬ論理に嫌気が指して 溶ける君への感情も か細い糸と成り果てて か弱い二人と成り果てる

          大きな存在

          「変わんないね」 そう君に言われたとき 時間の加速器は逆行した 人生を弄んでいたあの日々 幾度となく繰り返す春に 遠のいて欲しくない それだけを想ってた 景色はそっと廻るって 過ぎる時間が教えてくれた 束になっても敵わない 大きすぎる存在が みんなの中に宿ってる

          僥倖

          踏み場の無い道 闇に住む木々 誰もいない 日陰の中を 劣等種として生きてゆく 息を吸ってるだけ 排泄をしてるだけ 積み重なる醜悪な過去に 振り向きもせず ただ前を向くだけ ただ前を向くだけ

          世界の響き

          奏、音楽 血管を巡る 色とりどりの音符 つられて踊る心臓は 寿命を削っていくように ドンドットと鳴り響く お腹が痛くなってくる 地面からの反作用 体に感じて安堵する 手のひら渡る振動は 外の世界と接続し 自己存在を拡張す 音は空に反響し 人の心に入り込む