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これって原作再現?



僕は忘れかけていた
自分が拗らせやっかいデジモンオタクであることを



0 はじめに
 みなさんこんにちは七紫です。
 最近はめっきりと寒くなり、こたつを出した人も少なくないのではないでしょうか。
 冬の風物詩であるこたつで温まり、1年の終わりを感じながらする事といえばただひとつ、そう、原作再現に思いを馳せることですよね。

『自分の好きなシーンがこんなふうに再現されてる!』デジカではそんな愛に溢れた表現が随所に見受けられます。
 さて、ということで今回はデジカの原作再現について見てみようと思います。

 というのもここ半年くらいの筆者はエボカにアルティメットカップに権利戦と、まるで自分が一端のカードゲーマーであるかのような錯覚を覚えるほどデジカの対戦に熱中していました。
 それはそれで充実した日々ではあったのですが、慌ただしさがひと段落したこのタイミングで、帰巣本能を忘れないうちに(DC1両日落選した傷を癒すため)本来の巣に帰り、デジカがもつ大きな魅力の一つである『原作再現』に焦点を当ててみようと思った次第です。
 もっとも、公式が原作再現についてこの上なく上手いのは周囲の事実、一方でユーザーサイドはデジモン自体を愛する人も多いため、その多くは語り尽くされてると言っていいでしょう。


 なので今回は『これは再現されてるのかなあ?』という微妙なラインのものを3つ程ご紹介したいと思います。


 なお、本note(本なのかnoteかややこしいな)は原作及びカードの効果を詳細に綴る場面が多々あるかと思います。よって「そんなこと知っているよ」や「当たり前のことを長々と書くな」と感じられる方もいるかもしれません。
 しかしそれは、デジモンには明るくないがデジカはやっている。もしくは反対に、デジモンは好きだがデジカはやっていないという方々への筆者なりの稚拙な配慮であることを述べ、同時に自身の冗長な文章の言い訳としたところで、ようやく本題に入っていこうと思います。



1  ベルフェモン:レイジモード

怠惰の化身なのに「七大魔王はトラッシュ10枚から本気出すの呪縛」を打ち破る働き者

 まず最初にご紹介するのが、七大魔王の一角であるベルフェモン。レイジモードのDPは14000というLv.7にも匹敵し得る数値であり、条件を満たした際のDPは17000というほぼ全てのデジモンを凌駕する値を誇ります。

 ベルフェモンの凶暴性から見ても、覚醒時17000は頷ける数値でしょう。
 しかし素のDPである14000という中途半端さには多少の違和感がありました。

 今まで初登場の七大魔王は(当時はリヴァイアモンがいなかったため)DP11000という七大魔王最強のルーチェモンFD(DP12000)に暗黙の忖度を感じさせる数値だったこともあり「ベルフェも11000でよかったのでは?そこにターン開始時に6000上乗せさせた方が綺麗だよなぁ。まあスリープモードが11000だから忖度自体はしてるのか...」

 などとなんとなく納得しかけていたのですが、ベルフェモン単体ではなく、とあるシーンの再現だと考えれば合点がいきます。
それが

た〜
挿入歌の使い方美しすぎランキングトップ筆頭


 バーストモードへの進化を果たしたシャイングレイモンの拳から現れた大がベルフェモン(倉田)を殴り倒すというセイバーズを代表する名シーンです。

 このシーンがどう関係してくるかと言うと、デジカでシャインBMは「進化時に大をDP12000の速攻持ちデジモンとして登場させる」効果を持ち、一方シャインBMと同時収録の13弾大は「自身レスト時相手デジモンDP ー3000」の効果を持ちます。
 よって、シャインBMの効果で登場した13弾大はDP14000までのデジモンを倒せることになります。

 そうつまり、シャインBMから出てきた大はDP14000のベルフェモンを倒すことができるのです。(レイジモードの状態で都合よく横になっているかは別として)

 1枚のカードだけを見ても決して分からず、複数のカードを併せることによって初めて見えてくる再現「力は借りたり与えたりするものじゃない 力は、合わせるものだ」大のその名言を表現しているかのような、非常に熱い原作再現でした。




2  バグラモン

 お次はクロスウォーズよりバグラモン陛下

傍にムーン=君を侍らせているあたり、漫画版の皇帝陛下なのでしょう

 デジカでのバグラモンは「進化時に相手の手札を1枚見て捨てる。もしくは相手デジモンを別のデジモンの進化元に入れる。」という効果を持っています。
 どちらもデジカ史上初の効果であり、前者は現在でも防御手段は(特殊な手段を除けば)皆無、後者も当時は防ぎ用がほぼなかったためその威力は強力無比でした。


 そんなバグラモンは「デジタルワールドならどこでも覗き見れる千里眼のような力『インビジブルスネークアイズ』」を持っています。
 この力をデジカでは「本来は非公開領域であるはずの相手の手札を確認(しかも干渉)できる。」つまり相手の手札破棄できる効果で表現しているのでしょう。


 さらにバグラモンはもう一つの強大な能力『アストラルスナッチャー』を有しています。この技は「義手の右腕で霊体を掴み、生きているデジモンの身体から魂だけを抜き取り、それを天国や地獄または別のデジモンの体に送り込むことができる」という他に類を見ない特殊な能力です。

※ゲコモンはリリスモンです(錯乱)

 これをデジカでは「相手のデジモンを別のデジモンの進化元に加える」 という特殊で強力な効果で表現しています。つまり場に出ているオメガモンがスカモンの進化元に強制転送されたり、原作通りリリスモンがゲコモンになったりするわけですね。


 このようにバグラモン独自の2つの能力を、相手手札の閲覧と相手デジモンを他デジモンの下に加えるという非常に秀逸な方法で表現しており、個人的にすごく好きな原作再現のひとつです。


2.5 おまけ
 お気づきの方も多い再現だとは思いますが、ついでなのでアレスタードラモン:スペリオルモード(以下スペリオル)についても軽く触れておきましょう。

最終形態が完全体という稀有な主人公

 スペリオルはテイマーの色こそ要求します(ここも原作再現)が、バグラモンに酷似した、場合によっては本家を超える除去能力を発揮することができます。

 ではなぜバグラモンが持つ特異な力をさらに洗練されたとも言える状態で有しているのか。  
 それはバグラモンのアストラルスナッチャーを受け継いでいると思われる(「受け継いでいる!」と断言できないのは公式設定が故)からです。
 よって、その腕に宿っている能力をスペリオルが継承しているのでしょう。

 なお、スペリオルはレストしたままでアタックできるというこれもまた珍しい能力を有しますが、この点もアニメで対峙した最後の敵であるクォーツモンを(デジカではレストしたまま固定してくるため)意識した原作再現ですね。



3  オメガモンAlter-B
 
 最後に紹介するのはオメガモンAlter-Bになります。
 
 彼の初登場は2016年発売のゲーム『デジモンワールド next Order』(以下ネクオダ)です。ネクオダはタイトルにデジモンワールドの名を冠する通り、1999年発売の初代デジモンワールドのシステムを継承した育成ゲームになっています。
 もちろん、育成するだけのゲームなのかというとそんなことはなく「育てて、戦い、冒険する」を主軸に独自の物語が展開されていきます。


 そんなネクオダの劇中でAlter-Bはラスボス的な立ち位置を担います。しかし、彼に自我のようなものはなく『津々木ショーマ』という少年にいいように使われる存在です。

この子が健全に成長した姿がシーカーズのレオンです(大嘘)

 もっとも、ショーマがAlter-Bという巨大な存在を最初から自由自在に操っていたのかと言えばもちろんそうではなく、ガイオウモン、クズハモン、タイタモンの3体の究極体デジモンからなる『三壊神』を使役することによりオメガモンズワルトディフィートを追い込み、捕獲したディフィート強制的にAlter-Bに変性させることで手中に収めました。
 なお、その過程で三壊神は消滅しています。

 ではここでカードのテキストを見てみましょう。

オメガモン亜種として最後の収録のためか1弾オメガと対になる構図

 Alter-Bはアタック時に進化元から3枚まで究極体以上のデジモンを破棄して効果を発揮します。
 もろちんこの3体の究極体以上のデジモンとは、カードデザイン的に考えてオメガモンAlter-Sとその進化元であるブリッツグレイモン及びグーレスガルルモンを想定しているとみて間違いないでしょう。
 公式図鑑で「 Alter-Bは Alter-Sが一時的に変化した姿」である旨が明記されている点からもそれは明らかです。

 しかし上記のとおり、Alter-Bの初出はネクオダである点、Alter-Bの使役者であるショーマは本来3体の究極体を使うテイマーであり、最終的には3体とも消滅(破棄)している点、そしてもうひとつ間接的な根拠として、Alter-Bが収録された弾には三壊神からクズハモンとガイオウモンの2体が収録されていることが挙げられます。

なんとまあパラレルまでもらえる高待遇

 しかもクズハモンは黄・青の究極体、一方のガイオウモンは黒・赤の究極体なので、この2体で同弾収録のAlter-Sにジョグレス進化できるのです。

進化元から出てくるデジモンがブリッツ&クーレスに限定されている点には目を瞑ることとする。


 このように考えると、Alter-Bが進化元の究極体を3体破棄して効果を発揮するのは、もちろんブリッツ&クーレスのジョグレスルートを想定していることもあるでしょうが、ネクオダの三壊神も意識したダブルミーニング(オルタナティブビーイングとダブルミーニングって語感似てない?)であると言えるのではないでしょうか。




4  最後に

 さて、今回は3つの原作再現について見てみましたがいかがだったでしょうか。
 と言っても正直、記事全体が筆者の希望的観測により歪められてる感は否めませんので「まあそういう見方もできなくはないよね。」くらいに思ってもらえれば嬉しいです。

 あといくつか紹介しておきたい再現があったのですが、そろそろこたつに入って猫ちゃんたちと一緒に制限後環境用のデッキを考えたいので、最後に自慢の愛猫ちゃんたちの写真を載せて本記事の終わりとさせていただこうと思います。

 最後までご覧いただき、ありがとうございました。






かわいい



天使








かわいい天使の進化前



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