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政治経済時事~current affairs~

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政治経済に関する時事問題をタイムリーにお届け。情報や保守の観点からの主張を展開。大ヒット記事多数あり。オススメです。
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記事一覧

日本人が知るべき戦争の定義~クラウゼヴィッツ『戦争論』より~

クラウゼヴィッツの著した『戦争論』には、戦争の本質が書かれている。今こそ、日本人は戦争の本質を理解し備えるべき時だ。 また、戦争論を読む事で、世界が見えてくる。 ーあの指導者は何を考えているのか? ーあの指導者はミスを犯したのでは? そんなヒントを『戦争論』は与えてくれる。 とは言うものの翻訳版では上中下の三部作に及ぶ『戦争論』を、たった数千時で解説する事は不可能であるし、おこがましい。 今回は、戦争の定義を中心に語りたい。

ナチス台頭の真の理由~ハイエクの指摘~

ナチスが台頭した理由は一般的には、 ・第一次大戦でドイツが負け、戦後処理に失敗したから ・第一次大戦後にドイツ経済がひっ迫したから ・ドイツに国粋主義が高まったから などと言われている。 どれも一理あるのだが、どれも核心ではない。 そう言ったのはフリードリヒ・ハイエクだった。 ならば、何がナチスに力を与えたか?

『プーチンの頭脳』アレクサンドル・ドゥーギン~これでプーチンの考えも読める!~

アレクサンドル・ドゥーギンは、ロシアの政治思想家、哲学者だ。 『ロシアの保守派』と呼ばれているが、保守派といってもロシアの場合は、スターリン再評価を意味するから注意が必要だ。彼は、自由主義や民主主義、個人主義、グローバリズムや欧米のリベラル思想を強く批判している。グローバリズムを批判しているから、日本の保守派の味方と思ってはならない。彼は「プーチンの頭脳」とも呼ばれており、プーチンも基本的には彼と同じ考えだ。だから、プーチンもグローバリズムを批判するが、自由主義や民主主義には

気概はハンガリーに学べ~タッカーと、ハンガリーの政治部長バラージュ・オルバン氏の対談~

タッカーと、ハンガリーの政治部長バラージュ・オルバン氏との対談は面白かった。6分間の対談で、本編はタッカーのサイトでしか見れず、本編のトレーラー的な映像ではあるのだが、この6分間の中には、日本のメディアが決して報じない情報や知識が詰まっている。 ハンガリーは西ヨーロッパで、ただ一国だけ移民を拒否した国だった。 そのことでワシントンはハンガリーを毛嫌いし、ハンガリーの事を『恐るべきファシスト、神権的な警察国家だ』だと非難している。 そんな事には動じず、毅然とした態度でワシントン

DS(ディープ・ステート)とは何か?

世界を裏からコントロールするDS(ディープ・ステート)は果たして存在するのだろうか?この件に関し私見を述べたい。 世界各国の政治に影響を与える者は確かに存在する。 政治を動かすには金か情報か思想が絶対に必要で、このどれか無しには政治家を動かせない。 金とは政治献金のことであり、主要国の政治家はどこの国も金がかかる。 情報とは、脅しに使える情報だったり、密約に関する情報だったり、テロに関する情報だったり多岐にわたる。 この金と情報をもつ者は基本的に一部のユダヤ人であり、ユダヤ人

虐げられるアメリカの白人

アメリカで白人が虐げられている。 彼等は発言権を失い、逆に白人が差別されている事に何も声を上げられない状態となっている。しかし、徐々にだが、それがオカシイ事を主張する人が現れてきているようだ。 今回は、タッカーの番組に出演したジェレミー・カールとタッカー氏とタッカーのやり取りを翻訳してご紹介したい。 20分以上の動画で、文字数が多かったので、字幕ではなく、対話を翻訳した。文字を起こして翻訳したら3時間ほどかかったため、Xで無料で公開するのが惜しくなった(^_-)-☆ だから、

補選結果が示した真の敗者

補選の結果を、東京15区だけ見ていても何も見えない。 島根1区と長崎3区も踏まえて今回は見てみたいと思う。 まずは、結果のおさらいから。 おさらい部分は、目新しい内容ではないので無料公開部分とする。 この記事のメインテーマは、『真の敗者』である。 自民党が敗者であった事は明らかだが、それ以上に敗者となったのは別の政党だ。その政党とは? ■島根1区の結果立憲圧勝の結果だった。 私の想定では、差は1万票ほどと考えていたが、2万千票近い差となった。 出口調査の結果では、立憲に投票

愚か者と呼ばれた捕虜~ダグラス・ブレント・ヘグダール~

ダグラス・ブレント・ヘグダール(1946年9月3日生まれ)は、ベトナム戦争で捕虜となったアメリカ兵だ。 ベトナム戦争中に乗船していた船が5インチ砲の攻撃を受け、爆風で彼は吹き飛ばされ、海に投げ出された。そして海上で漂っている所を、ベトナム民兵に引き上げられ、彼は捕虜収容所に送られたのだった。 元からなのか、爆風で吹き飛んで頭を打ったからなのか、ヘグダールは読みも、書きもできなかった。ベトナム兵は、ヘグダールを当初、諜報員かと疑ったが、あまりの知能の低さに、その疑いは直ぐに晴れ

新しい利権 検閲産業複合体

SNSでのデマや誹謗中傷を問題視する政治家が多い。確かにデマや誹謗中傷は問題が、それがデマや誹謗中傷である事を誰が、どのように決めるべきなのか?この点を問題視する人が少ない。 発信者側にも言い分はあるだろうし、対象となった人にも言い分はある。 だから本来なら司法の場で決するしかないはずだ。 しかし、そのデマや誹謗中傷を裁判所以外の組織が決定するという動きがある。その検閲をさせる組織の事を『検閲産業複合体』と呼ぶ。 どのように検閲させるかと言うと、政府、NGO、学術機関の連携で

コールドウェルの世界とプア・ホワイトの時代

アースキン・コールドウェル(Erskine Preston Caldwell、1903年12月17日 - 1987年4月11日)は、割と最近までご存命だったアメリカの小説家、短編小説家だ。日本では、あまり知られていないが。『Tobacco Road(タバコ・ロード)』という映画が有名だったぐらいかもしれない。アマプラとNetFlixで探したが、amazonに唯一、DVDがあるだけだった。残念ながら高い… 彼の長編小説『Tobacco Road』と『God's Little

赤狩りの必要性~2025年は日米第三次赤狩りの年となる~

今、世界中が共産主義化している。かつての共産主義は労働者による革命を前提にしたものだったが、現在の革命は『少数派による革命』だ。 少数派とは、少数派の人種、移民、LGBTQIA、女性のことだ。 これらの少数派に絶対的な権利を与えることで世界を書き換えようとする動きが世界で発生している。 先日、私はXで『スペインの不法移民がスペイン政府に更なる支援を要求している』という投稿をした。この映像の中で左側にいる白人系の男が移民を先導しており、この男が手を上げると移民達も手を上げ始めた

キャサリン・マーの正体~アメリカの公共ラジオNPRの新会長兼CEOはWikipediaを運営するWikimedia財団の代表を務めたキャサリン・マー~

アメリカの公共ラジオNPRは1月24日,新しい会長兼CEOにWikipediaを運営する非営利団体Wikimedia財団の代表を務めたキャサリン・マー氏が就任すると明らかにした。イーロン・マスク氏は、『ますますおかしくなってきました!NPR のトップはアメリカ合衆国憲法を嫌っています。』というポストを2024年4月18日に投稿した。 今回は、公共ラジオNPRの新会長兼CEOに集中したキャサリン・マーに迫りたい。この女、中々のクセ者です。 まず、彼女が行った下記の講演を、分か

日米覇権時代の到来~日米で世界秩序を守る新時代へ~

日米首脳共同声明「未来のためのグローバル・パートナー」を読む 日米首脳共同声明が公開されたが、共同記者会見の内容と、ほぼ変わらないが、より詳しく書かれており、今後の方針が良く分かる内容だった。 日米関係がこれまでになく強固になったというのは事実だ。 この12ページに及ぶ共同声明を読んで気が付いたこと、明確になった事があるので、今回はそれについて見解を述べたい。 まず、この共同声明のタイトルでもある『グローバル・パートナー』という言葉に違和感を感じてほしい。 『グローバル・

日米共同記者会見を読み解く

いち早く、バイデンと岸田の共同記者会見を、私は公開したが、今回は、この内容を読み説いてみたい。トップの発言は、お互いにスリ合せし、綿密に考えられたものでニュースなどよりも価値がある。インターネットにより、メディアの嘘を見抜けるようになっただけでなく、一時情報に直接、触れる事ができるようになったのだから、何らかのバイアスがかかったメディアより直接、情報に触れた方が意義がある。 今回の、この共同会見の中から重要なポイントを抜き出して解説したい。 ちなみに下記が、共同記者会見の全訳