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内部監査人_012_J-SOXの評価範囲

(監査法人の方からすれば、『何それレベル』の超当たり前の事を書いています。内部統制初心者の方に対してもし役に立てばという駄文です)

J-SOXの次年度計画を作るにあたり、評価範囲の決定というのがあります。3分の2の事業拠点とかいうやつです。監査法人さんと話をしていて、これを決定するプロセスについて今度質問しますと言われた事がありました。


えっ?でもこれってあれでしょ。経理財務部門が年度計画を作って、それが取締役会承認受けて、その資料をもらって計算してますよ、という話なのですが。

観点は2つあると教えていただきました。ひとつ目は、数字を触って虚偽な事してないか?割合を触ってとある範囲を外して評価を避けるような事をしていないか?というもの。そんな事しません。そんな事して、後々ややこしい事になったら嫌ですから。ただエクセルも更新して更新しての繰り返しですから、その経緯を見ることって大変です。

もう一つは、総勘定元帳から集計が始まりますが、売上も色んな種類の売上があるとします。その分け方が業務フロー面から見た時に『目線が合ってますか?』というものです。業務フローも統制も全然違うのに、同じ種類の売上になっている場合ありますか?その目線合わせは必要ですよというものです。

既に上場して何年も経過して、会社の売上構成も全然変わってないという会社であれば、この様な事に悩むことは少ないのでしょうが、発展途上の会社であれば、よくある事と思われます。過去はそれでも良かったけれども、段々と変わっていくという会社は、前年踏襲というわけにはいかないでしょう。


おぉ、そうかと。未来にこの仕事を引き継いでやる事になる誰かの為に、もちろん今の会社に迷惑かけることのない様に、『はい、しっかりとします』と心新たに思いましが、たくさんの情報を前に手が留まるという事の繰り返しをしながら今日も頑張ります。

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