サイバーパンク2077 オフラインイベントレポ④ エッジランナーズ解説未公開編
前回、CD PROJECT REDの本間プロデューサーとトリガーの今石監督がしてくれたエッジランナーズの解説についてまとめた。
◆前回はここ↓から見てね。
約3900文字程度書いたが、実は書き切れていない話がまだいくつかあるのだ。
出し切ってひっそり共有したい。その一心でこの記事を執筆していく。
ゲームもついにプレイ時間120時間を超えてしまった。
だがまだまだやれるし、やる。
◆挿入歌が選ばれた理由
名曲「I Really Want to Stay at Your House」は作中に使われる挿入歌だ。
ゲーム内では車内や街中で聴けるラジオ番組、「ボディ・ヒートラジオ」で配信されており、なぜかフィンガーズをぶん殴る場面でも流れてたりする。
儚げな曲調が沁みる名曲だが、なぜこの曲が選ばれたのか。
話によると、デイビッドとルーシーの関係性を表すためにアニメで使えるかつエモーショナルな曲だったからという。
そして、この曲を使うにあたり、制作者たちは大変な苦労をしたという。
アニメやゲームで既存の曲を使う場合、多大な労力(契約業務や許可取得等)とお金が必要になる。
そりゃそうである。挿入歌一曲一曲に制作者側の苦労がある。
本間プロデューサーによると、CDPR側が権利を持っていない曲だったらしく、使用は本当に大変だったとのこと。
著作権利用や何分使うかという使用契約だけではなく、編集契約まであるとか。
しかし、そこを頑張って落とし所を見つけてくださったことでバイラルチャート1位になり、アニメを代表する人気曲にまでなったとも考えられる。
Win Winにまで持っていくその手腕、かっこよすぎる…。
(そして、この曲を知るきっかけをくれてありがとうございます。)
◆なぜ、この曲をあの場面で使ったのか。
ネタバレになるのだがこういう曲調をBGMにして、主人公が粉砕されていくシーンはとても印象的で、美しかった。
しかしなぜこの曲をここで使ったのだろうか。
今石監督曰くやはりデイビッドがナイトシティに負ける物語だから、らしい。
主人公がラスボスを倒すならOPをBGMにしたりして盛り上げるが、この物語は違うとのことだった。
私はBGMがこれで良かったと思っている。
儚げなBGMにデイビッドが粉砕されていく不思議なギャップ感がさらに喪失感を増幅させており、とにかくなんか胸に残る。
辛い場面をこの曲が癒してくれてるようにも見える。
だからこそ、喪失感を少しでも癒したいがために人々がこの曲に魅了され、人気曲になったのだろう。
(もちろん単に曲が素晴らしいのもある)
名場面には必ず名曲も必要。
あれから私もこの曲を毎日聴いている。
最高だ。
◆最終話の展開について
最終話は別の展開も提案にあったらしい。
なんでも、月面からアラサカ本社を攻撃できるようハッキングして、それを盾にアラサカを脅すといった内容だったとか。
設定上、月面にマスドライバーがあることを今石監督が知ってしまったそう。
それはそれで見てみたいwww
となると、またいろいろと登場人物たちの行く末も変わりそうではある。
ルーシーやキーウィが月面兵器をハックするのかな。
しかし、結果はきっと変わらないのだろう。
上記にあるようにナイトシティには勝てないのだから。
けどやっぱりそんな脅しの展開より、今の展開のほうがガチンコバトルで大好きだ。
そして変な駆け引きをせずにまずルーシーを命掛けで助けるデイビッドが好きだ。
ルーシーさえ助かればいい。それを胸に血を吐きながら戦い、仲間たちが地獄に付き合う展開が大好きだ。
そして最後、デイビッドの笑顔がちょっと辛いけど好きだ。
◆本当は12話だった…?
ちらっと出た話だが、本当は12話だったという。
あと2話あったら、何を描けただろう。
エッジランナーズは10話でスッキリまとまってるからイイというのもある。
しかし、あと2話あれば何が見れただろうと強く期待してしまう。
何が見れたのだろうか。
個人的にコーポVとの絡みは見たい。
あの事件の時、防諜部にいたわけだし。
アラサカ防諜部が出てくるならコーポVでしょう。絶対悪役だけど。
つかケイトどうなったんだ?
翌年にジェンキンスがあの席に居たということは今頃スタウトみたいに…。
しかしまあ、2話分無くなったということは必要がなかったということ。
この辺りはプロの仕事であり、職人魂を感じた。
◆最後に
このイベント、本当に参加してよかった。
1週間経ったが、未だに興奮している。
本当に感謝しかない。なかなか聞けない話をたくさん聞けてよかった。
余談だが、ゲームで、エッジランナーズのサイドジョブは大切に終盤まで取っておき、アダムスマッシャーをボコる前に手をつけたのを覚えている。
デイビッドが成し得なかった伝説を自分が代わりに成し遂げるというロールプレイをしたかったからだ。
レポートを書いてるうちに改めてアダムスマッシャーへの復讐心が芽生えたので、またナイトシティに行ってこようと思う。
今度はカーネイジGUTS持って突撃じゃ!
待ってろスマッシャー!!!
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