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長期休み前に必ず指導する事

 月・火曜は、学校教育に関する話です。今回は、今更っぽい話ですが、長期休み前の指導について書きます。
 令和5年度、札幌市の小学校は7月25日が1学期の終業式でした。26日からは夏休みとなります。
 夏休みや冬休みなどの長期休みの前、私は必ず指導する事があります。
 指導する時は、まず、「夏(冬)休み、絶対に守ってほしい事は一つだけです」と言って集中させます。そして、「死んではいけない…という事です」と端的に言います。初めて聞く子供たちは、皆、びっくりした表情になります。
 これ、「命を大事にしましょう」とか、「自分の命は自分で守ります」と言う事も可能です。
 でも、私は「死んではいけない」と言います。インパクトのある言葉で、しっかり子供たちの頭に焼き付けておきたいからです。
 そして、「学級の全員が、みんな、元気に顔を合わせる事の大切さに比べたら、他の事なんて大した事ではありません。宿題を忘れたって、先生から叱られるだけです。でも、死んでしまったら叱られる事すらできません。だから、死んではいけないのです」と補足します。
 この指導をした後、令和5年度は「夏休みの生活」というプリントを読みました。これは、勤務校で発行している、夏休みの生活のきまりを書いたプリントです。当然、「交通事故にあわないよう気を付けましょう」とか、「水の事故にあわないよう気を付けましょう」などと書かれています。
 これらの項目を読んだ後、子供たちに問いました。「何故、気を付けなくてはならないか分かりますか」と。子供たちは素直なので、「死んではいけないから」と返事がありました。
 普通にプリントを読んでも効果はあると思いますが、しっかり価値づけられている方が、より効果は高まると私は考えています。これだけ念入りに指導したので、令和5年度の夏休み、多少は子供たちの安全意識が高まった…と信じたいところです。
 因みに、令和5年度の冬休み前も、当然、「死んではいけません」と指導しましたよ。

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