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手抜きじゃないよ平仮名指導

 月・火曜は学校教育話です。今回は、丸付けについてです。
 最近の私は低学年、特に1年生の担任をする事が多いです。そして、1年生の担任には、「死のロード」とか「地獄」とか言われる仕事があります。
 それは、平仮名指導…特に、平仮名練習プリントの丸付けです。
 とにかく、毎日少なくとも1枚はプリントで練習します。だから、毎日少なくとも1枚は丸付けしなくてはなりません。
 昔…二十代から四十代くらいまでは、かなり丁寧に丸付けしていました。
 正しく書けた字に丸を付け、間違った字にはピンクのペンで正しい文字を上書きしました。返却の時、「消しゴムで消して、ピンクの文字をなぞって御覧」と指示してなぞらせます。ソレを再提出させて丸を付け直し、合格の証としてスタンプを押して返却するのです。
 でも、最近(令和5年以降)の私は、ここまでの事はしていません。
 提出されたプリントの中で、「これは上手に書けているな」と思った字に丸を付け、全体に大きく花丸を描いて終わりです。やり直しはさせないし、スタンプも押しません。
 何故か。
 結局、やり直しをさせても大半の子は丁寧にやらないのです。当然、何度やり直しをさせても、その子の字が上手になる事はほぼありません。強権発動して無理強いする事は可能ですが、毎日それをしていたら、子供との関係性にヒビが入ってしまうでしょう。
 そう考えたので、平仮名指導は極めて簡単に行う事としました。もちろん、明らかに鏡文字を書いているなど、個別指導の必要な子には関わります。それは、全体指導とは別ですから…。
 受け止め方によっては、「かなり手抜きしているんじゃないか」と思われる事でしょう。まぁ、そう思われたら、それは仕方ないかな…と諦めます。
 ただ、私は手抜きと思っていませんけどね。

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