野口芳宏先生からの学び(後編)
月・火曜は学校教育についてです。昨日(R5.12.25)と今日は、私が所属する教育研修サークルの令和5年10月特別例会について書きます。
この特別例会では、千葉県の国語授業名人である野口芳宏先生に、サークル員の学級で「くじらぐも」の授業をしていただきました。そして、「てんまでとどけ、一、二、三」の部分の読み方を考えさせる…という部分からが、今回の内容となります。
授業検討での野口先生の説明ですと、「一、二、三」は振り仮名を付けるとすると、「いち、に、さん」となります…が、それをそのまま読んでも、子供たちが力一杯ジャンプしようとしている雰囲気は伝わりません。読む時は、「いち、にっ、さーんっ」と読むべきだろう…と言うのが、授業について解説した時の野口先生のお話でした。
ただ、実際の授業では、野口先生の意図した授業展開にはならず、最後は野口先生が説明して終わりました。これについて野口先生は、「いやぁ、今日は失敗だった。子供たちに申し訳なかったです」と仰っていました。
授業名人として知られているにも関わらず、こうやって自分の失敗を認めて、次は改善しようとする野口先生の姿勢…本当に素晴らしいです。私は、この、野口先生の謙虚かつ貪欲に学ぼうとする姿勢に憧れています。この様な姿に一歩でも二歩でも近付きたい…心から、そう思います。
ちなみに、野口先生の意図した通りにならなかった一因は、子供の一人から「いち、に、さん…は、段々大きな声で読むといい」と意見が出たからではないか…と、私は考えています。その子は、かなり丁寧に自分の意見を説明し、その結果、読み方そのものより、声の大きさの方に意識が向いてしまった事が、少なからず影響したと感じました。
申し訳ありません。野口先生からの学びは多すぎて、たった2回では書き切れません。教養講座「教学聖旨(キョウガクセイシ)」については、いずれ、どこかで書きたいと思います。
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