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やらなくなった俳句活動

 毎週、月・火曜は学校教育について書いています。先週(R6.1.15)から、学級で行っている俳句活動について書いていますが、今回は、その補足みたいな内容です。
 実は、以前はやっていたのに、今ではやらなくなった俳句活動があります。それは、「五色名句百選カルタ」です。
 「五色名句百選カルタ」は、様々な名句の中から百句を選び、それをカルタにしたものです。二十句ずつ五色に色分けされており、対戦する時には、その中の一色(二十枚)を選んで行います。対戦は基本的に二人で行い、互いの机を向かい合わせてくっつけ、自分の机に五枚ずつ二列に並べます。そして、読み手が読んだ句の書いてある札を取り合う訳です。
 この「五色名句百選カルタ」、学級をまとめる上で絶大な効果がありました。何と言っても、子供たちが俳句大好き状態になります。俳句を覚える早さは凄いものがあり、学級内の雰囲気も良くなりました。休み時間に「五色名句百選カルタ」を行う会社が立ち上がる程、子供たちは「五色名句百選カルタ」にのめり込んでいたのです。
 でも、今は行っていません。何故かというと、平成の末期頃からトラブルが絶えなくなったからです。
 平成の末期頃から、勝敗にこだわり過ぎる子が増えてきました。その様な子は、勝つためにズルをします。当然、相手は怒ってトラブルになります。また、その様な子は、負けると激しく、いつまでも怒ります。相手の子に悪口を言ったり、乱暴をしたり…当然、これもトラブルになります。だから「五色名句百選カルタ」をやると、毎回のようにトラブルが発生して中断させられたり、終わった後で対応に追われたりする様になりました。
 もちろん、これは私の指導力不足が招いたのだと思います。「五色名句百選カルタ」を開発した教育技術の法則化運動(TOSS)では、「五色名句百選カルタ」を行う事で、学級のトラブルが減り、学級をまとめるのに役立ったという報告が多々ありました。だから、「五色名句百選カルタ」の効果を最大限に引き出せる指導力があり、正しく使いこなす事ができればトラブルにはならなかったのだと思います。
 しかし、それだけの指導力が私にはありませんでした。そのため、「五色名句百選カルタ」を行わない…という選択肢を選ばざるを得なかった訳です。

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