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子供の体を柔らかく

 月・火曜は学校教育の話です。今回は、マット運動を指導して気付いた事と対応策を書きます。
 令和5年度、子供たちにマット運動を指導していて、子供の体が随分と硬くなったように感じました。私は2年生の指導をしているのですが、以前は前転でも後転でも、ちゃんと手を着かずに回る子がいました。体が柔らかいから、手を着かなくても回れてしまうのです。
 それが今年度の子供たちは、手を着かないと回れません。体が崩れて横に倒れてしまうか、そもそも尻が上がらないか…ほとんどの手を着かない子が回れないのです。もっと言うと、正しく手を着き、頭を着く事も出来ていない子が多いのです。頭頂部を着くならまだしも、額を着けて回ろうとする子が、思っていた以上に沢山存在しました。
 もちろん、ちゃんと手を着き、ちゃんと頭を着くよう指導はします。「両手は丸めてないで、指先まで伸ばそう」「しっかり手の全体をマットに着けよう」「首を曲げて、頭の後ろ側を着けるようにしよう」…などと声を掛けていますが、それが中々出来ません。どこかぎくしゃくとしているのです。
 何故そうなったのか…仮説はあるのですが、noteで書くと炎上の可能性が高いので、私の胸の中に仕舞っておきます。ごめんなさい。
 まぁ、教師にとって肝心なのは原因より対策です。これは「基礎感覚・基礎技能を鍛える」に尽きると思います…が、取り敢えず、硬くなっているなら柔らかくする必要があります。
 課題は幾つもあるのですが、B級教師の私では、全てをキッチリ改善するのは難しいです。そこで、「手や足などの協応動作」と「腰と頭の位置関係」に絞って、基礎感覚を育てたり、基礎技能を鍛えたりしました。
 まずは「ゆりかご」です。体育座り(腰を下ろして膝を曲げ、その膝を囲むように腕を回した姿勢の座り方)になり、体を前後に揺らして勢いをつけ、その勢いに乗って手を着かずに立ち上がる…が出来たら合格です。
 次は「カエルの足打ち」。床に手を着いて足を振り上げ、両足をパンパンと打ち付けます。1回でも打てれば一応合格ですが、回数を増やしていき、出来れば3回以上打てるようにしたいです。
 この2つだけでも、毎回の授業で行っていれば、少しずつ基礎感覚が育っていきます。まぁ、「毎回」というのは色々と難しいでしょうが…。
 時間に余裕があれば、「ウサギ跳び」「肩倒立(自転車こぎ)」「カエル倒立」「肋木を利用した二点倒立」なども行いたいところです。長くなったので、これらについては、また別な機会に。

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