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仕事復帰のタイミングを調べたいけど癌に関する記述が怖い。

知りたいけど…知りたくない情報もある…

体調が回復してきて、通勤もできるようになってからはだいぶ減ったのですが、以前は癌に関しての記述やニュースを見るのが怖かったです。その中でも特に怖かったのが闘病ブログでした。

闘病が始まってから、根本的な病気や治療のこと以外で知りたかったことがありました。皆さんどのくらい休養して、会社とやりとりをして勤務を始めたのか?などの情報です。

その頃は怖くてwebが見れなかったので、まず担当の先生に尋ねてみたのですが、そもそも膵臓癌は高齢の患者さんが多いのと、そういう立ち入ったことはあまり聞かないとのことでした。勤務先には保健師さんがいらっしゃるのですが、まず出勤ができなかったので面談できず(今にして思えば、電話で聞けば良い話でしたが)手がかりは少ない状況でした。

そうなると、現在ブログで癌について発信されている方々の情報は、本来ならとてもありがたいのですが、うっかり不安を煽る情報を目にしてしまったら…という葛藤や、そのブログが途切れていると、お元気になられて忙しくてブログをやめられたのか、それとも……と、モヤモヤが募ります。
そこで、どこかの機関が出している記事とか制度で調べようと考えました。


産業医復職ガイダンス

そこで見つけたのがこのサイトでした。

産業医科大学のサイトの復職ガイダンスです。
ここの『事例集』から病気名などで絞り込み検索、職場復帰への経緯などが閲覧できます。

実際に閲覧してみて感じたことは…膵臓癌においてはあまり参考にならなかったと言うのが正直な感想でした。
理由は膵臓癌は症例数が少ないのと、ある一例のケースでは復帰が早すぎて、一日中ほとんど寝て過ごして、起きていることもままらない自分にとって、退院後数ヶ月で職場復帰できるイメージが全く湧かなかったからです。
他の癌の方の復帰例などは一つの参考になったのですが、やはり膵臓癌は予後が非常に悪いので、その分も加味して考える必要があります。


リハビリ出勤

とはいえ、ある程度回復してくると、フルタイムで週5日の出勤は難しいけど、少し働きたいなという気持ちも湧いてきました。
家にずっといると、今までの生活から少しづつ取り残されていって、今まで当たり前にできていたことからも少しづつ遠ざかっているような気がして、気が滅入るのもありました。そして何より、人に喜ばれたり感謝されると自分の元気にもなりますし、生まれる会話が気分を転換させてくれます。

そんな中、調べているうちに、傷病手当受給中にリハビリ勤務ができるということがわかりました。出勤できた日以外の欠勤日は傷病手当で補償してくれるものです。それを会社に提案、社労士さんに確認していただきました。

まず一番初めに確認されたのは、アルバイト勤務へ切り替えるかと言うことでした。自分はフルタイム勤務での継続を希望していたので、以下内容を話し合ってリハビリ出勤させていただきました。

  1. 週X日

  2. 1日○時間勤務

  3. 毎月提出する医師の診断書に勤務に関する指示を記載してもらう

1と2は無理のない範囲で。体調がすぐれない場合は欠勤も可。

初めての勤務の時は退院から半年後、週2回5時間出勤での勤務にさせていただきました。とはいえ、復帰から半年過ぎるくらいまではきっちり出勤することができず、体調のすぐれない日が多い月は、ほとんど会社へ出勤できませんでした。その後、コロナの流行が始まったり、それに伴う休業などもあり、傷病期間中はおおよそこのペースで勤務していました。


もちろん傷病手当期間をフルに休んでも良い

自分はリハビリ出勤を選択しましたが、もちろんご自身の病状に合わせて、きっちりお休みするのも大事な選択だと思います。
自分も、コロナ流行初期の頃は基礎疾患患者(抗がん剤治療中)だったのと抗がん剤治療に伴い貧血が酷くなったのもあり、さらに無理なお願いして、1~2ヶ月丸々お休みさせて頂きました。
現在も色々とご迷惑をおかけしていますが、皆様快く協力していただいて、本当に理解のある会社に恵まれて感謝しております。

働く世代の癌は、単に日常生活(仕事・家庭・育児etc…)に戻れても、癌で失った部分を補いつつ生活のバランスを取ると言う、それそのものを含めて闘病だと思うのです。後はゆっくり余生を〜だけではないのです。
(今はご高齢でもお元気な方が多いので、後はゆっくり〜と言う方は少ないかもしれませんが…)



そんなブログ恐怖症の経験(笑)を踏まえて、闘病で情報を必要としている方への記事も載せつつ、文章以外の箸休めがある記事も織り交ぜて、ゆる〜くのんびり続けたいと思っています。今後ともご贔屓にどうぞ〜。

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