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いかにきさい です。 散文をお楽しみください。

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3日目のカレー(日常にある寂しさの話)

3日目のカレーは食べられるだろうか。 状況を整理しよう。 冷蔵庫に入れていたならまだしも、2日目のカレーという勢いでガスコンロの上に鍋を置いたままにしていたカレーを食べるか否かで悩んでいる。 今は11月。夏の暑さが残るような季節ではなかったが、ここ数日私は半袖で過ごしていた。 とすると、やはり捨てた方が賢明な判断かもしれない。 しかし、『勿体無い』と私の精神が必死に引きとめてくる。 そもそも3日前の私はなぜこんなに大量に作ってしまったのだろうか。人参は、八百屋で安くな

    • 過去を一度捨てて、直感で前に向かってみようと思う。

      • 「お金がない」の実情|ノンフィクション

        まえおき こんにちは、いかにきさいです。 自分の話には飽きているので、わざわざ書く必要もなかったのですが、客観的に見てもらうことも必要かなと思い書き出してみています。 そんなに長くはないので読んでもらえると嬉しいです。 ーーー ーーー ーーー ーーー 「お金がない」 女25歳フリーター実家暮らし。 それなりに働いているはずなのだが、いつまでも一人暮らしするお金が貯まらない。 ファッションや美容にお金をかけているわけでも、贅沢な食事や付き合いをしているわけでもない。加え

        • 母の匂い

          ジリジリと皮膚が焼かれる9月に、母の匂いを思い出した。 それは化粧品の匂いだったのだと今はわかるが、ふんわりと花のような香りの粉っぽいそれは、やっぱり「母の」匂いなのであった。 ホールケーキ 我が家は事あるごとにホールケーキでお祝いする家庭だった。 父の稼ぎにあやかって、父もまた家族からの信頼を金で解決し、家族みんながケーキを食べられる日が誕生日以外にも多々あった。 普段の家庭内事情はというと、9時過ぎ自室で寝ようとウトウトしていると、リビングから父の「〜〜じゃないの?

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        3日目のカレー(日常にある寂しさの話)

          家族がテーマの、しっかり系の話、どっしり執筆中です

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          命の構成物質#散文

          人は死んだら星になるんだよ。 あの星はおばあちゃん、 あの星はおばあちゃんのお父さん…。 もしお母さんが死んだらどの星になるの? おばあちゃんの隣に新しい星ができるよ 僕が死んだらどうなるの? あなたが死ぬのはお母さんの後がいいけど、 お母さんの隣にきてくれる? うーん。僕は星にならない。 そうかぁ。でも人はいつか死ぬんだよ。 うん、だから死んだら地球になる。地球になってみんなを守る。 そうなんだね、それも素敵ね。 素敵じゃないよ。当たり前のことなんだ。 お

          命の構成物質#散文

          それぞれの暮らしを肯定したい。「3日目のカレー」読んで。 https://note.com/witty_aster603/n/n1360eedb18b4

          それぞれの暮らしを肯定したい。「3日目のカレー」読んで。 https://note.com/witty_aster603/n/n1360eedb18b4

          【やっと自己紹介】🦑ーーー(いかにきさい)

          こんにちは ーーーと書いて「いかにきさい」です。 普段そういう意味でーーーを使っています。 ◼︎noteの目的 短編ばかり書き散らしておりますが、一応noteの目的があります。 それがこちら。 作家として活動していきたい・知名度をあげたい・読んで評価が欲しい、そういった目的を掲げているなら、note以上に創作が活発な媒体に載せていく方が良いとは思います。 どちらかというと、それの前段階の準備がしたいと思い、noteに残していくことにしました。 一日の隙間時間を活用

          【やっと自己紹介】🦑ーーー(いかにきさい)

          【散文】二人の距離は2時間分

          『おはよ』 それだけのメッセージの通知音で起きた私は、同じボリュームでかつ全く同じにならないように返信する。 『おはぁ~』 内容のないやり取りにも慣れてしまって、いまは続けなければという義務感のみで続いている。 朝ごはんは、今日の自分を鼓舞するために外で食べようか。 コーヒーとパン。シンプルがいいのだ。 電車はなんだか面倒で使いたくないから、通勤はロードバイクで30分。 いつもより1時間早く家を出て、途中のカフェに立ち寄る。 入口の扉に設置された鈴が、カランカランと鳴り、店

          【散文】二人の距離は2時間分

          魔法(夜のサービスの話、風俗嬢視点)

          「かずはちゃん、6番シートついてー」 「はーい」 濡れた前髪を整えながら、うがいをしてから消毒液につけたおしぼりを用意し、それに安い香水をふりかけてからシートへと向かう。 メイクなんて簡単に崩れて、落ちてしまうし、もはやなんの液体によって濡れたんだかわからない前髪を引き下げて、私はこれでいいんだろうか。いや、もはや愛嬌だと思ってもらおう。そう、かずはは一生懸命で健気な女の子なのだから。 「こんにちは~!また来てくれてありがとう!」 「来るよ~ だってこんなにしてくれる子い

          魔法(夜のサービスの話、風俗嬢視点)

          【詩】空想リップ

          蜜を口に塗ったみたいなの 甘くてね ねっとりしててね ほんのり良い香りなの それがあるとふわぁっと軽くなるの 心が 体が ウキウキするの でもママは「辞めなさい」って言うの とっても毒だから って 毒じゃないよ! 私の武器なの! そうしないと悪いことが起きるから 私がいいこでいないといけないの だからお願い 許してね

          【詩】空想リップ

          生まれ直し(わたしは神になる)

          己の不幸自慢に、自虐的な話題に、緩やかな自傷を繰り返す生活にも飽きてきた。 他人に心配されて、気にかけてもらえることで、一時は楽しかったかもしれないのだが、何度話しても変わることのない自分の過去が鬱陶しいと思うようになってきたのだ。 それに加えて、結局のところみんな話は一応聞いてくれるだけで、私の中の何かが変わるように働きかけはしないのである。 まあ、そのくらい同じ話をしすぎたのかもしれない。 Xの自己紹介文には、フォロワーを増やすために、たくさんのハッシュタグをつけた。

          生まれ直し(わたしは神になる)