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首相官邸が総理会見の「ウソ文字起こし」
あまりにもしょぼい。
マスク2枚の話ではない。
8日の記者会見でイタリア人の記者から「(日本の新型コロナ対策は)一か八かの賭けが見られます。失敗だったらどういうふうに責任をとりますか?」との質問。
これに安倍晋三君が「最悪の事態になった時、私が責任を取ればいいというものではありません」と答えて大顰蹙を買っている( https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5e8d1ca1c5b6e1a2e0fb886c など)。
これだけならみんなが知ってるとおりだけれど、首相官邸のオフィシャルウェブサイト( https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement/2020/0407kaiken.html )を読んでびっくりした。
「私が責任を取ればいいというものではありません」
が
「私たちが責任を取ればいいというものではありません」
と見事に改竄されているぞ!
改竄というのが違うとすれば、それよりもはるかにセコい「ウソ文字起こし」。
このようにして、安倍晋三君の責任ではなく行政府みんなの責任、つまりいざとなったら誰か役人のせいにしようという魂胆なのだろうか?
ライブ配信を行った毎日新聞のyoutube動画も見た。
https://www.youtube.com/watch?v=P9XPcDdSBGQ
タイムスタンプは1:07:38頃。
誰が聞いたって「私たち」ではなく「私」だ。
ちなみに、政権御用広報と揶揄される産経新聞系のサイト( https://www.sankeibiz.jp/macro/news/200407/mca2004072147065-n1.htm )の大見出しも
『首相記者会見全文(12)「私は責任を取ればいいというものではない」』。
だってそうとしか言ってないもんな。ウソは書けない。
それにしてもあまりにもしょぼすぎてお話にならない。
このように、小さなところからこそこそと、嘘を重ねている。
ずっとこうしてきたのだろうし、今後もきっとこうするのだろう。
The worst is not,
So long as we can say,‘This is the worst.'
Shakespeare,King Lear
「最悪だ」と言えるような間は、まだほんとうの「最悪」ではない。
シェイクスピア『リア王』
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