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まほろばの朱(あかり)生育記録(5)【始まりはいつも☀️太陽熱養生処理】

こんにちは。『吉田農園まほら』の眞﨑です。 こだわりの苺『まほろばの朱(あかり)🍓』ができるまでの生育を記録しています。今回は今期の苺の畑の土づくりのスタートとして☀️太陽熱養生処理を取り上げます。

やや徒長気味ですが順調に生育しています

梅雨が明けて真夏の暑さ☀️が続く日々です。現時点で、苗🌱の生育的には目立った生育不良や病害虫被害もなく順調に生育しています。少し前には、夏の陽射しと暑さを防ぐ寒冷紗を育苗ハウスに張ったところです。

【寒冷紗(カンレイシャ)】・・・農業では夏場の陽射しや暑さを緩和する遮光ネットのことになります。

寒冷紗(遮光ネット)張りの様子

毎年、この暑い時期から🍓今期作の土づくりのため、太陽熱養生処理から始めています!
【☀️太陽熱養生処理】とは・・・夏季に微生物の餌と土壌水分をたっぷりと畑に与えたうえで、透明ビニールで覆わせて消毒するという作業のことです。目的は、主に土を柔らかくして水はけを良くすること、病原菌や草の種を☀️太陽の熱で死滅させること、処理中、後に有用微生物を活性化させることにあります。

米ぬかは微生物の餌に 薫炭は住処になるとかならないとか
真夏のハウス内作業は、ゲキ暑でかなりの重労働ッス

『吉田農園まほら』では連作障害を防ぐための土壌消毒の方法として☀️太陽熱養生処理を採用し、苺栽培で一般的に行われているクロルピクリンやバスアミド等の薬剤を使用せずに、☀️太陽熱の力で病原菌を死滅させます。有用微生物の餌として与える《堆肥/米ぬか/もみ殻薫炭》や《糖蜜/酵母菌》等で土の中を微生物を活性化させる土づくりのためにこの方法を行っています。

三重アグリファームさんの土づくりを参考に

【連作障害】とは・・・毎年同じ場所に同じ作物を栽培することを連作と言って、その野菜を侵す土の中の病菌や有害センチュウの密度が高くなったり、土の中の栄養分が不足したりして野菜の育ちが悪くなることです。
それを防ぐための方法として、別の野菜を植える輪作や接木苗、薬剤による土壌消毒等があります。☀️太陽熱養生処理もその一つの方法で、☀️太陽熱の力を使った環境にやさしい農法です。

これまたゲキ暑!服を着たまま低温サウナに長時間入った感じ
スミサンスイというチューブで1日中雨を☂️降らした状態に
土中15〜20㎝の温度を計測、最高70℃位になります

『吉田農園まほら』の《まほろばの朱(あかり)🍓》は、この行程を経て育ち実った苺であることを定義しています。☀️太陽熱養生処理は連作障害を防ぐ土壌消毒の一つの方法ですが、実際に実施していらっしゃる農家さんはかなり少なく、一般的にはクロルピクリン等の薬剤を使った土壌消毒が主流なようです。
これは生育記録(4)でも触れた『農薬の予防と節約』に繋がり、『ロマン資材がいっぱい』でも書いた"ロマンを求める=微生物の働きに期待する"にも合致し、またIPM防除(化学農薬だけに頼らない色んな組み合わせの防除)の実践にも貢献していると勝手に思い込んでおります。
毎年この☀️太陽熱養生処理から土づくりを始めるのが、ここ数年でルーティン化しており、処理後の土を耕す時のふあふあ感?が忘れられず、微生物🦠の働きに思いを馳せている次第です。
ちなみにこの☀️太陽熱養生処理の方法は、三重県の三重アグリファームさんのYouTube動画を参考にさせていただいております。

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