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学生起業で食のブランドを立ち上げる

1年前から準備してきたブランドの立ち上げ。
手がけているmyjamの制作もいよいよ最終サンプルを発送してもらうところまで来ました。

いや、長かった。なぜ、こんなに時間がかかったのか。
今日はつらつらと私が手がけているブランドについて、話してみる。

自分が表現したい、作りたい、生みたいものは明確だった。
それは、自分が創作活動を営む上で全ての軸になっている、「ハッピーな感情」「ヘルシーな食習慣」を生むもの。
「既存の価値観をポジティブに変えうる可能性のあるもの」。

ブランドは、自身の「ヘルシーな世界を作る」(まず自分、そして周り、そして世界)という人生のビジョンに基づいて、思いを込めて立ち上げた。ブランドだけではない。会社もそうだ。今年設立した会社の名前はandbitts.tokyoで、bittsは「小さい」という意味。小さなきっかけが生活を大きく豊かに変えるという事を表している。わたしの生まれ育った東京から、いろんな場所へ。be healthy, becreative, be happy. これは会社のスローガン。

しかし、どんなプロダクトであればいちばん私の夢を実現させられそうか、というのを探しあぐねて三千里。

植物性プロテインでもない、豆の総合通販でもない、ヴィーガンアイスクリームでもない、雑穀米mixでもない、マクロビのクッキーでもない、、、、(これらは全て選択肢として存在し、今後やる可能性は十分にあるのだが)
全ての候補を眺めつつ、最適なものは何なのかということを考える。

私は、大学3年生の時から始めたメディアでの発信、動画制作を通じて、自分が野菜を楽しく食べて健康的なライフスタイルを楽しむ事で、普段ダイエットや各種食に関する悩みを抱える周りの人達が自身の食生活に興味を持ち、一度足を踏み入れ、それに連動してヘルシーな世界が広がり、自然な形で健康的な生活を育む、という一連の好循環を好むようになった。

ポジティブなヘルシー改革、とでもいうのだろうか。この改革に携わりたいし第一線を歩きたい。
そんな改革を起こす可能性があるものを探していた。

そうした中で、たどり着いたのがドライフルーツをベースにしたボール状のお菓子。これだったら、何か面白いことが出来るかもしれないと感じた。

最初からこれ(↑)だった訳ではなく、自分がプロダクトに取り込みたい要素(日に日に増えていくばかりで大変だったんだけど)を考えていった結果、これになった。数ヶ月に渡った試作段階では茹でたひよこ豆を使ったり、みりん粕を使ったり、国産フルーツ果汁、生餡を使うなどありとあらゆる食材を使用して「ヘルシーなおやつ」を試作した。

重視したかったもの:ひとくちサイズでラフに食べられる、植物性タンパク質あわよくば豆を取り込める、海外展開できる可能性がある、非加熱で製造可能、自分がブランディングして新しい表現ができそうなもの、色が出せる美的なもの

雑記

数ヶ月間、100社ほどの製造先とやりとりをかわし、自分の製造したいイメージを共有する。インターネットから探すだけでは無く、ありとあらゆる方法で見つけた会社に対して直接アタック(スーパーで売っているお菓子のパッケージを見て製造先に直接問い合わせる、原料の輸入会社からツテを探す、など)。しかし、よくわからないお菓子なので大体門前払い。「どこにいっても無理だと思いますよ」と言われることも。正直、先行きが見えなすぎて挫折しそうだった。

ようやく自分の作りたいもののイメージが固まったと思っても、製造先の物理的な問題は自分では拭えない。自社であっても委託であっても、安定した製造数が確保できなければブランドとして商品化出来ない。製造先の他にも、梱包の問題。衛生の問題。原価の問題。原材料の問題。原材料を供給する会社をひとつひとつリストアップして問い合わせしたり、地方で安い賃料で製造できるテナントを探したり、都内のレンタルキッチン契約の見積もりを出したり、ボールを均一サイズで製造できる大型機械を中古で探したり、菓子製造許可が降りる物件を探したり、インドの製菓パウダーを直輸入できないかと海外サイトに対抗したり、国産原料を50%以上にしたら原価割れしてしまう悲劇が起こったり、想像していた梱包で配送したら家に着くまでの間でペシャンコに潰れてしまったり、、、
とにかく常に立ちはだかる壁があったので、面食らっていた。ここまでしてやりたいのか、、もはや分からなくなることも多々あった。でも、そんな時はいつだって支持してくれているフォロワーさん方の言葉が支えになった。

当時わたしにはお付き合いしている人がいたのだが、その時代のやりとりを思い出すと、「やっと突破口が見つかった!」とか、「この会社からこういう返事が来た!」とか、「現状打破する良いアイディアが思いついた!」とか、そういった話をよくしていたなーと思う。毎日、何かの問題が見つかっては解決する旅路を送っていた。

2024年3月
2024年5月 よく話聞いてくれたなという…

そんな日々が2023年12月から現在の2024年10月まで続き、立ちはだかる壁を幾度となく乗り越えた今。Webサイトの制作も終え、物流パートナーも決まり、最終サンプルを製造するところまで来れた。

今は、これまでの想いを込めたブランドのメディアをどのような色にしていこうかと考えている。

参考にするべく、数多のブランドのinstagramを拝見し、リサーチを進めていた。彼らの表現を見て、「なんか良い」とフィットするものを探し、彼らの表現の共通性を見出していく(全くの別業界であったとしてもどこかに類似性が存在する)。それらの「なんか良い」を、自分は「ヘルシーな世界をつくる」ためにどう表現するか考える。

次はどんなものを作ろうか

いつも応援してくれてありがとう
ではみんな ちゃお

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